「ご一報」という言葉には、「知らせること、耳に入れることなどを敬っていう表現」という意味があります。
ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ご一報」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ご一報」の意味は『知らせること、耳に入れることなどを敬っていう表現』
ご一報の読み方は「ごいっぽう」です。
明確な語源は不明ですが、簡単な知らせを意味する「一報」に、丁寧の意を表す「御」がついた言葉です。
『ご一報』には
- 「一報」に丁寧の「御」をつけた形
- 知らせること、耳に入れることなどを敬っていう表現
などの意味があります。
「ご一報」の正しい使い方を例文で紹介!
「ご一報」は、知らせること、耳に入れることなどを敬っていう際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
現場に到着しましたら、お手数ですがご一報ください。
例文②
資料を郵送させていただきました。
ご確認いただけましたら、ご一報いただけると助かります。
例文③
書類が出来上がりましたら、お手隙の際にご一報いただけますでしょうか。
例文④
課長が戻りましたら、ご一報差し上げます。
例文⑤
何か不具合がございましたら、担当者までご一報いただけますと幸いです。
【ご一報を使う時の注意点】
「ご一報」は、相手に関する場合は尊敬語、自分自信に関する場合は謙譲語として使われます。
「ご一報ください」という使い方では「ご一報」は尊敬語、「ください」は丁寧語として使うため、二重敬語ではなく一般的な言い回しとして使用することができます。
「ご一報」の類義語・言い換え3選
『ご一報』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ご連絡
- ご報告
- お知らせ
類義語①ご連絡の意味
知らせる、通知する、などの意味の「連絡」の丁寧な表現。
引用:Weblio辞書
ご連絡ありがとうございます。
類義語②ご報告の意味
「報告」に丁寧の「御」が付いた形。相手が行う報告、または、相手に対して自分が行う報告などを意味する表現。
引用:Weblio辞書
本日の結果をご報告いたします。
類義語③お知らせの意味
通知、案内、連絡などを丁寧に言う表現。
引用:Weblio辞書
明日の予定をお知らせします。
「ご一報」と「ご連絡」の違いは?
「ご一報」と「ご連絡」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ご一報」には知らせること、耳に入れることなどを敬っていう表現という意味がありますが、
それに対し「ご連絡」には、知らせる、通知する、などの意味の「連絡」の丁寧な表現という意味があります。
「ご一報」は耳にいれる程度に簡単に知らせるという意味ですが、「ご連絡」は何かの情報を伝えるという意味です。
また、「ご一報」はビジネスシーンで使われることが多く日常会話ではあまり使われませんが、「ご連絡」はビジネスシーンでも日常会話でもよく使われる言い回しです。
どちらも誰かに何かを知らせることを表す丁寧な言い方ですが、ニュアンスが若干異なるため、伝える内容や状況に応じて使い分けましょう。
「ご一報」は英語で『information』
ご一報は英語の『information』に言い換えることができます。
informationの意味
情報、知識、(情報・知識の)通知、伝達、(駅・ホテルなどの)案内(係、所)、受付(係)、インフォーメーション、(電話交換局の)案内(係)、情報量
英語の『information』には
- 情報
- 通知
などという意味があります。
「ご一報」の対義語・反対語はありません
ご一報の対義語は、ありません。