「ごめんください」という言葉には、「他家を訪れて案内を乞うときの言葉」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ごめんください」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ごめんください」の意味は『他家を訪れて案内を乞うときの言葉』
ごめんくださいの漢字表記は「御免下さい」です。
自分の無礼を相手に詫びる「御免」という言葉が語源です。
突然の訪問について許しを請う「御免させてください」という表現がだんだんと変化し、「ごめんください」という言い回しになったと言われています。
「ごめんください」は、他家を訪れた時や人と別れる時の挨拶として使われるのがほとんどで、現在は謝罪の場面ではあまり使われていません。
『ごめんください』には
- 他家を訪れて案内を乞うときの言葉
- 人と別れるときに使う
- 丁寧にわびるときの言葉
などの意味があります。
「ごめんください」の正しい使い方を例文で紹介!
「ごめんください」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①他家を訪れて案内を乞う時
他家を訪問する時に玄関先などで声をかける時に使われます。
【例文①】
ごめんください。隣の田中です。
【例文②】
ごめんください。山田ですが、奥様いらっしゃいますか?
例文②人と別れる時
用事を終えて人と別れる時の挨拶として、「おいとますることをお許しください」という意味合いで使われます。
【例文①】
今日はごちそうさまでした。それでは、ごめんください。
【例文②】
本日はありがとうございました。それでは、ごめんください。
例文③丁寧にわびる時
相手に対して謝罪する時に使われます。
【例文①】
連絡が遅くなってしまい、ごめんください。
【例文②】
行き違いの連絡になってしまっていたらごめんください。
【ごめんくださいを使う時の注意点】
「ごめんください」は、方言ではなく、標準語として古くから使われています。
また、「ごめんくださいませ」という言い回しは二重敬語にあたりますが、多くの人が使用しているため、許容されて使われています。
「ごめんください」の類義語・言い換え3選
『ごめんください』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- すみません
- 失礼します
- 申し訳ありません
類義語①すみませんの意味
「すまない」の丁寧語。相手に謝罪・感謝・依頼などをするときに用いる。
引用:goo辞書
この度は、すみませんでした。
類義語②失礼しますの意味
相手へ干渉したり、自分が行動したりする際に、あらかじめ断りをいれる表現。部屋に入る場合、辞去する場合など、幅広い場面で用いられる。
引用:Weblio辞書
それでは、失礼します。
類義語③申し訳ありませんの意味
謝罪する時に使われる表現。ごめんなさい、すみません、などの意味。
引用:Weblio辞書
申し訳ありません。以後気をつけます。
「ごめんください」と「おじゃまします」の違いは?
「ごめんください」と「おじゃまします」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ごめんください」には他家を訪れて案内を乞うときの言葉という意味がありますが、
それに対し「おじゃまします」には、相手の家に上がる際の挨拶表現という意味があります。
「ごめんください」は、訪問した場所の玄関先などで家に上がり込む前に、入っても良いか許可を求める言葉ですが、「おじゃまします」は、家の中に上がる際に言う言葉です。
どちらも他家を訪れた時に使う言葉ですが、使用する場面が異なりますので注意しましょう。
「ごめんください」は英語で『excuse me』
ごめんくださいは英語の『excuse me』に言い換えることができます。
英語の『excuse me』には
- ごめんなさい
- 失礼します
- すみません
などという意味があります。
「ごめんください」の対義語・反対語はありません
ごめんくださいの対義語は、ありません。