「ご足労」という言葉には、「相手を敬って、その人がわざわざ出向くことをいう語」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ご足労」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ご足労」の意味は『相手を敬って、その人がわざわざ出向くことをいう語』
ご足労の読み方は「ごそくろう」です。
語源は、接頭語の「御」に、足を使って移動する労力を意味する「足労」が組み合わされた言葉です。
『ご足労』には
- 相手を敬って、その人がわざわざ出向くことをいう語
などの意味があります。
「ご足労」の正しい使い方を例文で紹介!
「ご足労」は、相手を敬って、その人がわざわざ出向くことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
足元が悪い中、ご足労いただきありがとうございました。
例文②
わざわざご足労いただきありがとうございました。
例文③
ご足労をおかけすることになり、恐縮です。
例文④
大変申し訳ないのですが、本社までご足労いただけますでしょうか。
例文⑤
会場までご足労いただき、ありがとうございました。
【ご足労を使う時の注意点】
「ご足労」は目上の人に、わざわざ足を運んでもらうことを意味する言葉です。
距離が近いか遠いかに関係なく使用することができますので、覚えておきましょう。
「ご足労」の類義語・言い換え3選
『ご足労』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- お手間
- お手数
- お呼び立て
類義語①お手間の意味
「手間」に丁寧の「お」を付けた形。手間とは労力や時間などを意味する。
引用:Weblio辞書
お手間をおかけしますが、書類にご記入をお願いいたします。
類義語②お手数の意味
面倒くさいこと、煩わしいこと。書面や電子メールの文面などで「お手数をお掛けし恐縮ですが」などといった具合に使われる。
引用:Weblio辞書
お手数おかけいたしました。ありがとうございました。
類義語③お呼び立ての意味
人を呼び出すことを、その相手を敬っていう語。
引用:goo辞書
これだけのことにお呼び立てしてしまい、すみません。
「ご足労」と「お手数」の違いは?
「ご足労」と「お手数」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ご足労」には相手を敬って、その人がわざわざ出向くことという意味がありますが、
それに対し「お手数」には、なにか手間のかかる面倒なことをやってもらうことという意味があります。
どちらも相手に対して面倒をかけて申し訳ないという気持ちを表す言葉ですが、「ご足労」は足を使って来てもらうことを、「お手数」は手を使って何かをしてもらうことを意味しています。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「ご足労」は英語で『trouble of going somewhere』
ご足労は英語の『trouble of going somewhere』に言い換えることができます。
英語の『trouble of going somewhere』には
- ご足労
という意味があります。
「ご足労」の対義語・反対語はありません
ご足労の対義語は、ありません。