「業が深い」という言葉には、「前世の罪深さにより、多くの報いを受けているさま」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「業が深い」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「業が深い」の意味は『前世の罪深さにより、多くの報いを受けているさま』
業が深いの読み方は「ごうがふかい」です。
語源は、仏教用語で「行為」を意味する「業(カルマ)」です。
仏教では、現世で良い行いをすれば来世で良いことが、悪い行いをすれば悪いことが起こると言われています。
このことから「業が深い」という言葉が前世の欲深さによって報いを受けているという意味となりました。
『業が深い』には
- 前世の罪深さにより、多くの報いを受けているさま
- 運が悪かったり、ひどい思いをしたりする際に用いる
などの意味があります。
「業が深い」の正しい使い方を例文で紹介!
「業が深い」は、欲深さや運の悪さを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
兄は業が深い奴だ。
例文②
人間は、業が深い生き物だ。
例文③
君がこんなに業が深い人だとは思わなかったよ。
例文④
失敗続きの人生、なんて業が深いんだ。
例文⑤
こんなに悪いことばかり起きるなんて、どれだけ業が深いんだ。
【業が深いを使う時の注意点】
「業が深い」は、「ぎょうがふかい」と誤って読まれることが多いため、正しく「ごうがふかい」と覚えましょう。
また、欲深さや運の悪さを表すマイナスイメージの言葉ですので、他者に使う際には注意しましょう。
「業が深い」の類義語・言い換え2選
『業が深い』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 強欲
- バチが当たる
類義語①強欲の意味
非常に欲が深いこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
姉は母に似て強欲です。
類義語②バチが当たるの意味
悪い行いに対する神仏の懲らしめを受ける。悪事に対する応報を被る。
引用:Weblio辞書
神棚にそんなことしたら、バチが当たるよ。
「業が深い」と「罪深い」の違いは?
「業が深い」と「罪深い」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「業が深い」には前世の罪深さにより、多くの報いを受けているさまという意味がありますが、
それに対し「罪深い」には、罪をいくつも重ねているという意味があります。
「業が深い」は前世での悪行が関わっていますが、「罪深い」は前世での行為は関係なく、罪が重いことを意味する言葉です。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「業が深い」は英語で『be sinful』
業が深いは英語の『be sinful』に言い換えることができます。
英語の『be sinful』には
- 業が深い
という意味があります。
「業が深い」の対義語・反対語はありません
業が深いの対義語は、ありません。