「羽振りがいい」という言葉には、「お金を使うことを惜しまない・威勢が良くて世間に認められている状態」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「羽振りがいい」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
羽振りがいいの意味は『お金を使うことを惜しまない・威勢が良くて世間に認められている状態』
羽振りがいいの読み方は「はぶりがいい」です。
語源は、鳥が羽をはばたく、飛び立つの意味の「羽振る」が転じて、勢力や権力が大きい様子・商人や裕福な人々の豪快な生活ぶりを表現する語として使われていました。
『羽振りがいい』には
- 金銭や財力に余裕があり、お金を使うことに惜しみがない
- 生活が豊かである様子
などの意味があります。
「羽振りがいい」の正しい使い方を例文で紹介!
「羽振りがいい」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①金銭や財力に余裕があり、お金を使うことを惜しまないことを表す時
金銭や財力に余裕があり気前が良いこと、物惜しみせずお金を使う様子を表す時に使われます。
【例文①】
B男先輩は羽振りが良くて、食事代はいつもおごってくれる。
【例文②】
B子あの子は昔から羽振りがいいけど、将来が心配です。すぐお金がなくなると思う。
例文②威勢が良くて世間に認められている状態を表す時
威勢が良く、世間に認められている状態を表す時に使われます。
【例文①】
B男昔は羽振りが良かったが、今はどうしているのか知りたいです。
【例文②】
B子彼は昔、羽振りをきかせて大きな顔をして街を歩いていました。
【羽振りがいいを使う時の注意点】
「羽振りがいい」は、金銭や財力に余裕があり、お金を使うことを惜しまないこと・威勢が良く、世間に認められていることを意味します。
例文①のように、「威勢が良い」「大金持ちで豪快」という肯定的な意味だけではなく、「金遣いが荒い」「無駄遣い」「派手好き」という悪い意味でも使われる言葉です。
「羽振りがいい」の類義語・言い換え4選
『羽振りがいい』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 気前がいい
- 裕福
- 金回りがいい
- 豪快
類義語①気前がいいの意味
物惜しみをしないさま、あとくされのない様子などを形容する表現。
引用:weblio辞書
B子義父は気前がいいので、毎年嫁の私にもお年玉を準備してくれます。
類義語②裕福の意味
財産や収入がゆたかで生活に余裕があること。また、そのさま。富裕。
引用:コトバンク
A子彼女は困っていませんよ。それどころかかなり裕福です。
類義語③金回りがいいの意味
B男最近、彼は事業がうまくいっている様子で金回りがいいようだ。
類義語④豪快の意味
B子彼はいつも豪快な酒の飲み方をしています。

「羽振りがいい」と「気前がいい」の違いは?
「羽振りがいい」と「気前がいい」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「羽振りがいい」にはお金を使うことを惜しまない・威勢が良くて世間に認められている状態という意味がありますが、
それに対し「気前がいい」には、物惜しみをしないさま・あとくされのない様子という意味があります。
どちらも似ている言葉ですが、「羽振りがいい」は経済力・社会的地位を持っているから派手だ・余裕があることを指しています。
一方で「気前がいい」は金銭や物に対して執着せず、惜しみなく与えるさっぱりした態度を指しますを指しています。
「羽振りがいい」は英語で『prosperous』
羽振りがいいは英語の『prosperous』に言い換えることができます。
英語の『prosperous』には
- 繁栄する・富裕な
- 成功した・好都合の・順調な
という意味があります。
「羽振りがいい」の対義語・反対語は『懐が寂しい』
羽振りがいいの対義語は、『懐が寂しい』になります。
懐が寂しいには
- 手持ちの金銭が少ししかないさま
- 所持金が乏しいさま
などの意味があり、手持ちの金銭が少ししかない・所持金が乏しい様子を表すときに用いられます。
B男給料日まで懐が寂しいので、また後で誘ってください。
「羽振りがいい」は金銭や財力に余裕があり、お金を使うことを惜しまないこと・威勢が良く、世間に認められていることを指し、「懐が寂しい」は手持ちの金銭が少ししかない・所持金が乏しい様子を指しています。


