「一望千里」という言葉には、「広大な眺めを一目で見渡せること」という意味があります。
景色などの眺めがいいことを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「一望千里」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
一望千里の意味は『広大な眺めを一目で見渡せること』
一望千里の読み方は「いちぼうせんり」です。
語源は一度見ただけでという意味の「一望」と遥か遠くまでという意味の「千里」が合わさってできた言葉です。
『一望千里』には
- 広大な眺めを一目で見渡せること
- 広々とした場所
などの意味があります。
「一望千里」の正しい使い方を例文で紹介!
「一望千里」は、広大な眺めを一目で見渡せること・広々とした場所を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子紅葉ドライブで峠に差し掛かり、目の前に広がる一望千里の景色に疲れも吹き飛んだ。
例文②
B男高層マンションの最上階から眺める景色は、まさに一望千里ですね。
例文③
C子見晴台に立つと、広大な草原が一望千里に見渡せました。
例文④
B子ホテルの窓の外には海が広がり、まるで世界中が見えるかのような一望千里の景色でした。
例文⑤
C男山頂からの眺めは素晴らしく、一望千里の絶景が広がっており来てよかったと心から思いました。
【一望千里を使う時の注意点】
「一望千里」は広大な眺めを一目で見渡せることを指し、一目見ただけで、千里の遠くまで見渡される場所のことも意味します。
基本的に「広く見渡せる」「見晴らしが良い」など、ポジティブな文脈で使われる言葉です。
「一望千里」の類義語・言い換え4選
『一望千里』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 一望千頃
- 一望無垠
- 天涯万里
- 眺望絶佳
類義語①一望千頃の意味
B子学校の屋上からの眺めは、まさに一望千頃で、街全体を見渡せました。
類義語②一望無限の意味
A子どこまでも続く緑の草原は、まさに一望無垠で、心が洗われました。
類義語③天涯万里の意味
B男雄大な山々が連なるその土地は、まさに天涯万里の眺めでした。
類義語④眺望絶佳の意味
B子今回私がおすすめするのは、山頂から市内を一望できる眺望絶佳の別荘地です。

「一望千里」と「一望千頃」の違いは?
「一望千里」と「一望千頃」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「一望千里」には広大な眺めを一目で見渡せること・広々とした場所という意味がありますが、
それに対し「一望千頃」にも、広大な景色が遠くまで見渡せる様子・非常に広々として眺めが素晴らしいことという意味があります。
どちらも同じ意味で、「一望千里」は遠くまで広く見渡せる景色のことを指し、現在も一般的に使われています。
一方で「一望千頃」は、古い表現で現在はほとんど使われない言葉です。
「一望千里」は英語で『expanse』
一望千里は英語の『expanse』に言い換えることができます。
英語の『expanse』には
- (陸地・空・海などの)広がり
- 広々とした場所
という意味があります。
「一望千里」の対義語・反対語はありません
一望千里の対義語は、ありません。


