「波長が合う」という言葉には、「自分と似た感覚・考え方を持っていると感じること」という意味があります。
日常会話でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「波長が合う」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
波長が合うの意味は『自分と似た感覚・考え方を持っていると感じること』
波長が合うの読み方は「はちょうがあう」です。
語源は、元々は物理現象から派生したもので、例えば演奏者同士が互いの波長に合わせて演奏することが派生して、人間関係でも同様の調和を意味するようになりました。
『波長が合う』には
- 相手と非常に良い気持ちや理解が共有されている状態
- 自分と似た感覚・考え方を持っていると感じること
- 話が合う、一緒にいて居心地がいいと感じること
などの意味があります。
「波長が合う」の正しい使い方を例文で紹介!
「波長が合う」は、相手と似た感覚・考え方を持っていると感じることを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子彼女とは初対面で波長が合い、もう10年の付き合いになります。
例文②
B男部長と波長が合わず、意見が食い違ってばかりでとても疲れます。
例文③
C子幼馴染とは、特に話さなくても波長が合うから安心します。
例文④
B子新入社員のAさんと波長が合ったので、今度飲みに行くことになりました。
例文⑤
C男初めての場所でも、なぜか彼とは波長が合う気がして、すぐに打ち解けられました。
【波長が合うを使う時の注意点】
「波長が合う」は相手と非常に良い気持ちや理解が共有されている状態という意味で、相手と似た感覚・考え方を持っていると感じることを表すときに使われます。
「波長が合う」は肯定的な意味合いで使い、比較的カジュアルな表現のためビジネスでの目上の人に対して使うのは避ける ようにしましょう。
「波長が合う」の類義語・言い換え5選
『波長が合う』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 馬が合う
- 気が合う
- 意気投合
- 共感
- 心が通う
類義語①馬が合うの意味
気がよく合う。意気投合する。
引用:コトバンク
B子彼女とは妙に馬が合って、いつも一緒に登校しています。
類義語②気が合うの意味
考え方や感じ方が通じ合う。
引用:コトバンク
A子社内で一番気の合う彼女と一緒に仕事できるのはとても嬉しいです。
類義語③意気投合の意味
互いの気持ちがぴったりと合うこと。
引用:weblio辞書
B男研修で一緒になった彼女と意気投合し、今度ご飯を食べに行く約束をしました。
類義語④共感の意味
他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。
引用:コトバンク
B子私は彼の意見に共感しています。
類義語⑤心が通うの意味
互いに十分に理解し合っていて、心が通じ合う。
引用:weblio辞書
C男長年一緒にいる同僚とは、今さら言葉を交わさなくても心が通う瞬間があります。

「波長が合う」と「馬が合う」の違いは?
「波長が合う」と「馬が合う」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「波長が合う」には自分と似た感覚・考え方を持っていると感じることという意味がありますが、
それに対し「馬が合う」には、気がよく合う・意気投合するという意味があります。
どちらも相性の良さを意味する言葉ですが、「波長が合う」は初対面や感覚レベルの共鳴・共感を表現しています。
一方で「馬が合う」は、性格的な相性や長期的な関係の快適さを表現している言葉です。
「波長が合う」は英語で『on the same wavelength』
波長が合うは英語の『on the same wavelength』に言い換えることができます。
英語の『on the same wavelength』には
- 波長が合う
- 考え方が同じである
という意味があります。
「波長が合う」の対義語・反対語は『反りが合わない』
波長が合うの対義語は、『反りが合わない』になります。
反りが合わないには
- 考え方が一致せずどうしても協調できない様子
などの意味があり、考え方が一致せずどうしても協調できないことを表すときに用いられます。
B男先輩とは昔から反りが合わないので、会わないようにしています。
「波長が合う」は自分と似た感覚・考え方を持っていると感じることを指し、「反りが合わない」は考え方が一致せずどうしても協調できないことを指しています。


