根拠の意味とは?理由との違いを例文と共に分かりやすく解説!類義語・英語への言い換えは?

手

「根拠」という言葉には、「物事を裏付けるための理由となる情報やデータ」という意味があります。

情報やものを提案する際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「根拠」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

根拠の意味は『物事を裏付けるための理由となる情報やデータ』

手

【根拠の意味】

「根拠」とは、「判断が正しいことを示す拠り所としての客観的な情報・事実・データ」を意味する言葉である。簡単にいえば「判断の理由・要因になった物事」のことである。

引用:weblio辞書

根拠の読み方は「こんきょ」です。

語源は古典中国語から来ており、

  • 「根」の意味は樹木の根・よりどころ・起源になります
  • 「拠」は頼りにする・支える・あかしを表します

この2つが合わさってできた言葉です。

『根拠』には

  • ある物事が成立することや存在することを正当化するためのもの
  • 本拠やねじろなどといった活動拠点

などの意味があります。

「根拠」の正しい使い方を例文で紹介!

女性

「根拠」は、相手に対してプレゼンや提案をする際に使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

あなたが言ったことを信じるにはなにかしらの根拠が必要です。

例文②

B男

彼の主張は事実に基づいておらず、根拠がありません。

例文③

C子

このサイトには、医学的な根拠が書かれていない。

例文④

B子

時間が経過すれば状況が変わるという言葉には、なんの根拠もない。

例文⑤

C男

論文を書く際には、信頼性のある情報源から根拠を集めましょう!

「根拠」類義語・言い換え5選

男性

『根拠』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1. 事情
  2. 証明
  3. 基礎
  4. 根底
  5. 原拠

類義語①事情の意味

物事がある状態に至るまでの理由や状態。また、その結果。事の次第。「やむをえぬ―があって遅れる」「―が許す限り協力する」「業界の―に通じる」「中南米諸国の―に明るい」「住宅―」「交通―」

引用:goo辞書

B子

彼女が遅刻したことには、事情がありました。

類義語②証明の意味

[名](スル)

  1. ある物事や判断の真偽を、証拠を挙げて明らかにすること。「身の潔白を―する」「本人であることを―する書類」「身分―」「印鑑―」
  2. 数学および論理学で、真であると認められているいくつかの命題(公理)から、ある命題が正しいことを論理的に導くこと。論証。
  3. 訴訟法上、当事者が事実の存否について、裁判官に確信を抱かせること。または、これに基づき裁判官が確信を得た状態。→疎明 (そめい) 

引用:goo辞書

A子

弁護士は被告人の無実を証明するために、証人を呼びました。

類義語③基礎の意味

1.ある物事を成り立たせる、大もとの部分。もとい。「―がしっかりしているから、上達が早い」「―を固める」「―知識」

2. 建造物の荷重を支持し、地盤に伝える最下部の構造物。地形 (じぎょう) ・土台など。
[用法]基礎・[用法]基本――「中国語を基礎(基本)から勉強する」「生活習慣の基礎(基本)を身につける」などの場合は相通じて用いられる。「社会繁栄の基礎」「会社の基礎を固める」などは「基本」では言い換えられない。◇「基本」は物事の根本、よりどころとなるものをいう。「基本法」は他の法律のよりどころとなる憲法などをさす。「法律の基礎」というと、法を支える考え方・思想の意味が強い。

引用:goo辞書

B男

健康の基礎は、食事と運動と睡眠にあります。

類義語④根底の意味

物事や考え方のおおもととなるところ。根本。「作品の―に流れる思想」「常識を―からくつがえす出来事」

引用:goo辞書

B子

深い不安が根底にあるため、彼女はそのような行動を取るのです。

類義語⑤原拠の意味

ある事柄の成り立つもとになるよりどころ。「学説の―をただす」

引用:goo辞書

C男

この論文の原拠は過去の統計的データに基づいています。

「根拠」「理由」の違いは?

女性

「根拠」と「理由」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

根拠」には物事を裏付けるための理由となる情報やデータという意味がありますが、

それに対し「理由」には、物事がそうなったわけという意味があります。

「根拠」は外部のデータや証拠を客観的に裏付けたものですが、「理由」は個人的な説明や動機に焦点を当てた主観的なものです。

「根拠」は英語で『ground(s)』

パソコン

根拠は英語の『ground(s)』に言い換えることができます。

ground(s)の意味

〔しばしば~s〕(主張などの)地盤(解説的語義)
基盤,根拠,論拠,理由

引用:goo辞書

英語の『ground(s)』には

  • 地面、地上
  • 立場、意見、考え方
  • 領域、分野、範囲

という意味があります。

「根拠」の対義語・反対語はありません

女性

根拠の対義語は、ありません。

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