「グロッキー」という言葉は、「ひどい疲労でぐったりすること」という意味があるカタカナ語です。
疲れたことを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「グロッキー」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「グロッキー」の意味は『ひどい疲労でぐったりすること』
グロッキーの読み方は「ぐろっきー」です。
語源は、英語の「groggy」です。
18世紀にイギリス海軍が、ラム酒を水で割った「grog」というお酒を飲みすぎて、足元がふらつく様子を「groggy」 と言っていたことが語源となっています。
日本語では、特にボクシングでふらついて倒れそうな状態から、疲労困憊という意味で使われるようになりました。
『グロッキー』には
- ボクシングで、相手の打撃や疲労によりふらふらになること
- ひどい疲労でぐったりすること
などの意味があります。
「グロッキー」の正しい使い方を例文で紹介!
「グロッキー」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①ボクシングで、ふらふらになることを表す時
ボクシングで、相手の打撃を受けることや疲労により、ふらふらになっていること時に使われます。
【例文①】

強烈な左フックを受け、選手はグロッキーになった。
【例文②】

序盤から体力を消耗し、終盤にはすっかりグロッキーになってしまった。
例文②ひどい疲労でぐったりすることを表す時
疲労や体調不良で疲れ果てていることを表す時に使われます。
【例文①】

今週は残業が続いたので、グロッキーだ。
【例文②】

外での作業は暑すぎてみんなグロッキー担っていた。
【グロッキーを使う時の注意点】
「グロッキー」は、元々はボクシングをする人たちの間で使われいていた言葉ですが、今では一般的に疲労やぐったりを表す比喩として使われることが多いです。
昭和初期から使われている少し古い印象のある言い回しですので、世代によっては意味が通じない「死語」であるという意見もあります。
「グロッキー」の類義語・言い換え5選
『グロッキー』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- へとへと
- ぐったり
- ダウン寸前
- フラフラ
- 消耗
類義語①へとへとの意味
非常に疲れて力がすっかり抜けてしまうさま。
引用:Weblio辞書

昨日の山登りは、帰宅する頃にはもうへとへとだった。
類義語②ぐったりの意味
疲れたり弱ったりして、力が抜けたさま。ぐたっと。
引用:Weblio辞書

試合の後、子供達はぐったりしていた。
類義語③ダウン寸前の意味

徹夜の仕事で、もうダウン寸前だ。
類義語④フラフラの意味
安定せずに揺り動くさま。物理的にも精神的にも言う。
引用:Weblio辞書

二日酔いで歩くのもフラフラだ。
類義語⑤消耗の意味
体力や気力を使い果たすこと。
引用:Weblio辞書

忙しすぎて、体力も気力も消耗しきっている。

「グロッキー」と「トリッキー」の違いは?
「グロッキー」と「トリッキー」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「グロッキー」にはひどい疲労でぐったりすることという意味がありますが、
それに対し「トリッキー」には、技巧的でひっかけやすい、複雑・変わった性質のことという意味があります。
グロッキーは状態・体調が悪いことを意味する言葉ですが、トリッキーは性質や、やり方が変わっていることを
表します。
似ている言葉ですが、意味は異なりますので、混同しないように気をつけましょう。
「グロッキー」の対義語・反対語は『快調』
グロッキーの対義語は、『快調』になります。
快調には
- すばらしく物事の調子がよいこと
- 思うように事が運ぶこと
などの意味があり、すばらしく物事の調子がよいことを表す際に用いられます。

昨日は12時間も寝たので、今日は朝から快調です。
ひどい疲労でぐったりすることという意味の「グロッキー」に対して、すばらしく物事の調子がよいことという意味の「快調」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
