「ぐう聖」という言葉には、「ぐうの音も出ないくらいの聖人」という意味があります。
インターネット上でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ぐう聖」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ぐう聖」の意味は『ぐうの音も出ないくらいの聖人』
ぐう聖の読み方は「ぐうせい」です。
語源は、インターネット上の掲示板「なんJ」で、2009年ごろに流行した「ぐう畜」の派生としてできた言葉です。
「ぐう畜」は「ぐうの音も出ないほどの畜生」の略で、つまり人畜非道な人を意味しています。
「ぐう畜」の対義語として、「ぐう聖」は「ぐうの音もでないほどの聖人」とという意味で、反論の余地がないほど良い人を表す言葉として使われるようになりました。
『ぐう聖』には
- ぐうの音も出ないくらいの聖人
などの意味があります。
「ぐう聖」の正しい使い方を例文で紹介!
「ぐう聖」は、インターネット上で、ぐうの音も出ないくらいの聖人であることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
上司が優しくてまじでぐう聖。
例文②
可愛くてスタイル抜群で性格もいいなんて、ぐう聖すぎる…。
例文③
伊野尾くん、ファンのメンタルケアうますぎて、ぐう聖アイドル。
例文④
仕事が忙しいのに、率先して家事してくれるなんて、うちの彼氏ぐう聖!
例文⑤
レポート提出期限を過ぎてしまったのに受理してくれるなんて、立花先生ぐう聖。
【ぐう聖を使う時の注意点】
「ぐう聖」はインターネット上で使われる俗語で、どこかの地方の方言ではありません。
優しい人や素晴らしい行いをする人を褒めるニュアンスでよく使われますが、相手が意味を知らない場合もありますので気をつけましょう。
「ぐう聖」の類義語・言い換え2選
『ぐう聖』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 高僧
- 聖人君子
類義語①高僧の意味
仏法に通じた徳の高い僧。
引用:goo辞書
彼は誰に対しても優しく穏やかで、高僧のようだ。
類義語②聖人君子の意味
立派な人徳やすぐれた知識・教養を身につけた理想的な人物。
引用:goo辞書
教師は聖人君子でなければならない。
「ぐう聖」と「ぐう畜」の違いは?
「ぐう聖」と「ぐう畜」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ぐう聖」にはぐうの音も出ないくらいの聖人という意味がありますが、
それに対し「ぐう畜」には、ぐうの音も出ないほどの畜生という意味があります。
どちらもインターネット上で使われる俗語ですが、「ぐう聖」が素晴らしい人を褒めるニュアンスであるのに対して、「ぐう畜」は相手のことを人でなしと罵るニュアンスで使われます。
似ている言葉ですが、意味は全く反対ですので、誤用しないように気をつけましょう。
「ぐう聖」は英語で『saint』
ぐう聖は英語の『saint』に言い換えることができます。
英語の『saint』には
- 聖人
- 高徳の人
- りっぱな人
などという意味があります。
「ぐう聖」の対義語・反対語は『ぐう畜』
ぐう聖の対義語は、『ぐう畜』になります。
「ぐう畜」は、「ぐうの音もでない畜生」を略したインターネット上で使われる俗語です。
ぐうの音の意味
「ぐうの音も出ない」などといった表現の中で使われる言い回し。「ぐうの音も出ない」は、全く反論や弁解などができないさま。「ぐう」は息が詰まった時の声を表現する言い回しであり、「ぐうの音」は、息が詰まった時に出す声の音を指す表現。
引用:Weblio辞書
ぐう畜には
- ぐうの音も出ないくらいの人でなし
などの意味があり、反論や弁論の余地がないくらい悪い人であると罵る際に用いられます。
不倫を楽しんでいるなんて、お前ぐう畜だな。
ぐうの音も出ないくらいの聖人という意味の「ぐう聖」に対して、ぐうの音も出ないくらいの人でなしという意味の「ぐう畜」は、反対の意味の言葉として使うことができます。