「ハリボテ」という言葉には、「見かけは立派だが、実質の伴わないことやもの」という意味があるカタカナ語です。
見かけは立派だが、実質の伴わないことやものを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ハリボテ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ハリボテの意味は『見かけは立派だが、実質の伴わないことやもの』
ハリボテの読み方は「はりぼて」です。
語源はハリボテを作る張り子は型に紙などを張り付けて作るため、中が空洞になっているものを指します。外観に比べて軽いことから見かけは立派だが、実質の伴わないことを指すときに使われるようになりました。
『ハリボテ』には
- 見かけは立派だが、実質の伴わないことやもの
- 張り子で、ある形に作ったもの
- 張り子作りの芝居の小道具など
などの意味があります。
「ハリボテ」の正しい使い方を例文で紹介!
「ハリボテ」は、見かけは立派だが、実質の伴わないことやものを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
何かイベントがあるのか、ハリボテの人形がたくさんある。
例文②
昨日息子の運動会で、ハリボテの玉を転がしたよ。
例文③
とても立派な像があったが持ってみるとハリボテだった。
例文④
ハリボテだと言われないような人生を歩みたい。
例文⑤
今の政治家は肩書だけでハリボテばっかりだ。
【ハリボテを使う時の注意点】
人に使うときは良い意味ではないので注意が必要です。
「ハリボテ」の類義語・言い換え5選
『ハリボテ』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 張り物
- 作り物
- 見掛け倒し
- 名許り
- 看板倒れ
類義語①張り物の意味
芝居の大道具で、木材を骨にして紙・布などを張ったもの。彩色して背景や屋体の壁などに用いる。
引用:weblio辞書
次の劇で使う張り物を来週までに用意しないといけない。
類義語②作り物の意味
人の手で実物そっくりに作ったもの。まがいもの。人造物。模造品。
引用:goo辞書
これは作り物とは思えないほど素晴らしい出来だ。
類義語③見掛け倒しの意味
外見は立派であるが、中身がそれに伴わない悪いものであるさま。外見だけが一丁前であるさま。
引用:weblio辞書
外装が立派だから入ってみたら見掛け倒しだった。
類義語④名許りの意味
名目に内容がともなわないこと。形式は整っているが実質がともなわないこと。
引用:goo辞書
イベントとは名許りで誰も集まっていなかった。
類義語⑤看板倒れの意味
見せかけだけで、内容がそれに伴わないこと。
引用:weblio辞書
企画内容が大雑把すぎて看板倒れになってしまった。
「ハリボテ」と「張り子」の違いは?
「ハリボテ」と「張り子」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ハリボテ」には張り子で、ある形に作ったものという意味がありますが、
それに対し「張り子」には、木や竹組みの上に紙を何枚も張り重ねて作ったものという意味があります。
ハリボテは張り子を使って作ったものを指します。
「ハリボテ」の対義語・反対語はない
ハリボテの対義語は、ありません。