「又聞き」という言葉には、「本人ではなく第三者から話や情報を伝え聞くこと」という意味があります。
日常生活の会話の中でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「又聞き」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
又聞きの意味は『本人ではなく第三者から話や情報を伝え聞くこと』
又聞きの読み方は「またぎき」です。
語源は漢字からきており、『又』は間接という意味を表し、そこに『聞く』という意味が合わさって構成されています。
『又聞き』には
- 本人以外の人から話を聞く
- 間接的に話を聞くこと
などの意味があります。
「又聞き」の正しい使い方を例文で紹介!
「又聞き」は、日常生活で噂や情報を誰かに話す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼女は又聞きした情報で落ち込んでいる。
例文②
又聞きだが、あの人は幼少期にアメリカで生活していたらしい。
例文③
昨日又聞きで知ったんだけど、ここのレストランの料理はすごく美味しいらしいよ。
例文④
彼の話は又聞きでしかなく、直接本人に確認したほうがよさそうだ。
例文⑤
又聞きした噂は信憑性に欠ける。
【又聞きを使う時の注意点】
『又聞き』は本人から直接聞いた話や情報ではなく、本当かどうか分からない部分があるのでビジネスシーンにおいて使用するのは避けたほうがよいでしょう。
「又聞き」の類義語・言い換え4選
『又聞き』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 小耳に挟む
- 口コミ
- 人伝
- 仄聞
類義語①小耳に挟むの意味
聞くともなしに聞く。ちらりと聞く。「ちょっといい話を—・んだ」
引用:goo辞書
彼女が結婚するという話を小耳に挟んだ。
類義語②口コミの意味
うわさ・評判などを口伝えに広めること。「—で売れる」
引用:goo辞書
今度旅行で泊まるホテルの口コミを見てみよう。
類義語③人伝の意味
直接にでなく、他人を通して話を伝えたり、聞いたりすること。「—に消息を聞く」
引用:goo辞書
ここはパワースポットで有名な神社だと人伝に聞いたことがある。
類義語④仄聞の意味
[名](スル)少し耳にはいること。人づてやうわさなどで聞くこと。「—したところでは」
引用:goo辞書
仄聞によれば、今度の新しいプロジェクトは彼が任されるらしい。
「又聞き」と「伝聞」の違いは?
「又聞き」と「伝聞」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「又聞き」には本人ではなく第三者から話や情報を伝え聞くことという意味がありますが、
それに対し「伝聞」には、人から伝え聞くことという意味があります。
『又聞き』と『伝聞』はどちらも「第三者から伝え聞くこと」という意味で用いられますが、「又聞き」は会話の中で使用され、伝聞は文章のなかで使われるのが一般的です。
「又聞き」は英語で『hearsay』
又聞きは英語の『hearsay』に言い換えることができます。
英語の『hearsay』には
- 風聞・うわさ
- 聞き伝えの
という意味があります。
「又聞き」の対義語・反対語は『直話』
又聞きの対義語は、『直話』になります。
直話には
- その人が直接する話
- 直接聞いた話
などの意味があり、本人が出来事や経験などを伝える際に用いられます。
彼の直話によると、プレセンテーションは大成功だったらしい。
「又聞き」は他人からの情報を指しますが、「直話」は自分の言葉で直接伝えることを意味しています。