批准の意味とは?締結との違いを簡単に解説!正しい使い方・例文は?

資料

「批准」という言葉には、「条約の最終的な確認・同意の手続き」という意味があります。

法律関係でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「批准」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

批准の意味は『条約の最終的な確認・同意の手続き』

手

【批准の意味】

全権委員が署名した条約に対する、当事国における最終的な確認・同意の手続き。日本では内閣が行うが、国会の承認を必要とする。

引用:goo辞書

批准の読み方は「ひじゅん」です。

明確な語源は不明ですが、「批」と「准」のそれぞれの意味は、

  • 「批」は、ものごとを判断すること
  • 「准」は、認めること

この2つが組み合わされた言葉です。

『批准』には

  • 全権委員が署名した条約に対する、当事国における最終的な確認・同意の手続き

などの意味があります。

批准の正しい使い方を例文で紹介!

手

批准」は、条約の最終的な確認・同意の手続きを表す際に使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

国会で新しい条約が批准されました。

例文②

B男

賛成多数で批准されたと報道がありました。

例文③

C子

新条約が批准されるかどうか、注目が高まっています。

例文④

B子

A国は批准しない方針だと言われています。

例文⑤

C男

この条約は平成28年2月に批准されました。

批准を使う時の注意点】

日常会話よりはニュースや報道で見聞きする言葉です。

日本では一般的に「国会で他国と条約を結ぶことを承認する」ことを「批准する」と言います。

批准類義語・言い換え3

ペン

批准』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1. 承認
  2. 署名
  3. 調印

類義語①承認の意味

国家・政府・交戦団体などの国際法上の地位を認めること。

引用:goo辞書

B子

日本は国連に承認されています。

類義語②署名の意味

本人が自分の名を書類などに書くこと。また、その書かれたもの。

引用:goo辞書

A子

我が国は、その条約に署名しています。

類義語③調印の意味

条約・協定などの内容が確定したとき、それに関係する当事国の代表者がその公文書に署名すること。

引用:goo辞書

B男

サンフランシスコ平和条約に調印する様子が、テレビで流れていました。

批准「締結」の違いは?

紙

「批准」と「締結」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

批准」には全権委員が署名した条約に対する、当事国における最終的な確認・同意の手続きという意味がありますが、

それに対し「締結」には、条約・協定・契約などを結ぶことという意味があります。

「批准」は条約を結ぶかの最終的な確認・同意の手続きをしている段階のことですが、

「締結」は、署名や批准が済んで条約が結ばれたことを表します。

また「締結」は、契約が成立したことなどを表す際にビジネスシーンでも使われますが、「批准」は条約などの法的なシーンで使われるのがほとんどです。

似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので、意味を混同しないように気をつけましょう。

批准は英語で『ratification

人

批准は英語の『ratification』に言い換えることができます。

ratificationの意味

(条約などの)批准,裁可

引用:Weblio英和辞典・和英辞典

英語の『ratification』には

  • 批准
  • 裁可

という意味があります。

「批准」の対義語・反対語はありません

人

批准の対義語は、ありません

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