「火に油を注ぐ」という言葉には、「勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをするたとえ」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「火に油を注ぐ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「火に油を注ぐ」の意味は『勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをするたとえ』

火に油を注ぐの読み方は「ひにあぶらをそそぐ」です。
語源は、燃えている火に油を注ぐと勢いが増してさらに激しく燃えるという実際の行為からきた比喩です。
『火に油を注ぐ』には
- 勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをするたとえ
- 薪(たきぎ)に油を添える
などの意味があります。
「火に油を注ぐ」の正しい使い方を例文で紹介!

「火に油を注ぐ」は、勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子その一言は火に油を注いだ。
例文②
B男余計な発言で火に油を注ぐ結果になってしまった。
例文③
C子今、彼にそれを言うと火に油を注ぐことになるよ。
例文④
B子SNSでの発言が火に油を注いだ。
例文⑤
C男冗談のつもりが火に油を注いでしまった。
【火に油を注ぐを使う時の注意点】
「火に油を注ぐ」は、状況をさらに悪化させる行為をたとえた慣用句です。
比喩表現のため、実際の火や油の話ではないので、注意しましょう。
「火に油を注ぐ」の類義語・言い換え4選

『火に油を注ぐ』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 煽る
- 攻撃
- 逆撫で
- 波風を立てる
類義語①煽るの意味
他人を、自分の思い通りになるよう、おだてたりそそのかしたりすることを意味する表現である。
引用:Weblio辞書
B子この発言が、彼女の不安をさらに煽ってしまった。
類義語②攻撃の意味
進んで敵を攻め撃つこと。
引用:Weblio辞書
A子彼は相手の意見を否定するような言葉で攻撃した。
類義語③逆撫での意味
わざわざ人の気分を害するような言動をとること。
引用:Weblio辞書
B男相手の感情を逆撫でするようなことをしないでよ。
類義語④波風を立てるの意味
物事に面倒な事案、揉め事を持ち込むことを意味する表現。事を荒立てる。
引用:Weblio辞書
B子波風を立てることになるから、この話題については触れないでおこう。

「火に油を注ぐ」と「焼け石に水」の違いは?

「火に油を注ぐ」と「焼け石に水」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「火に油を注ぐ」には勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをするたとえという意味がありますが、
それに対し「焼け石に水」には、努力や援助が少なくて、何の役にも立たないことのたとえという意味があります。
「火に油を注ぐ」は、行動が逆効果になる場合に使われますが、「焼け石に水」は、行動しても効果が見込めない状況を表します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「火に油を注ぐ」は英語で『to make things worse』

火に油を注ぐは英語の『to make things worse』に言い換えることができます。
英語の『to make things worse』には
- 火に油を注ぐ
という意味があります。
「火に油を注ぐ」の対義語・反対語は『沈静化』

火に油を注ぐの対義語は、『沈静化』になります。
沈静化には
- 動揺しているものを落ち着かせること
- 暴走状態にあるものを制御下に置くこと
などの意味があり、動揺しているものを落ち着かせることを表す際に用いられます。
B男スタッフの対応のおかげで、混乱していた状況は徐々に沈静化した。
勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことという意味の「火に油を注ぐ」に対して、動揺しているものを落ち着かせることを意味する「沈静化」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


