「人となり」という言葉には、「生来の性質」という意味があります。
ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「人となり」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「人となり」の意味は『生来の性質』
人となりの読み方は「ひととなり」です。
語源は、漢語で人の背格好や天性などを意味する「為人」です。
「為人」を訓読みにしたものが、「人となり」であると言われています。
『人となり』には
- 生来の性質
- 人柄
などの意味があります。
「人となり」の正しい使い方を例文で紹介!
「人となり」は、人間性や性格を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼は業績だけでなく、人となりも評価されている。
例文②
面接では、人となりを見ることを重視しています。
例文③
今回の件で、彼女の人となりが浮き彫りになった。
例文④
トラブル時には、人となりがよく現れる。
例文⑤
今日の飲み会では、部長の人となりを知ることができ、嬉しかった。
【人となりを使う時の注意点】
「人となり」はやや古風な言い回しですが、日常生活だけでなくビジネスシーンなどの改まった場面でも使うことができます。
古語として使う場合は、その人の性質や気質、体つきや天性などを表しますが、現代では一般的に人間性や性格を意味しますので覚えておきましょう。
「人となり」の類義語・言い換え4選
『人となり』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 性格
- 品性
- 人格
- 気質
類義語①性格の意味
行動のしかたに現れる、その人に固有の感情・意志の傾向。
引用:goo辞書
彼は真面目な性格です。
類義語②品性の意味
道徳的基準から見た、その人の性質。人格。
引用:goo辞書
彼女は優れた品性をもっている。
類義語③人格の意味
独立した個人としてのその人の人間性。その人固有の、人間としてのありかた。
引用:goo辞書
どんな人でも、人格を否定することはやめよう。
類義語④気質の意味
気だて。気性。かたぎ。
引用:goo辞書
彼は職人気質をもっています。
「人となり」と「人柄」の違いは?
「人となり」と「人柄」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「人となり」には生来の性質という意味がありますが、
それに対し「人柄」には、独立した個人としてのその人の人間性という意味があります。
どちらも人間性や生来の性質を意味する言葉で、意味に大きな違いはないので、類義語として使用することができます。
「人となり」は英語で『character』
人となりは英語の『character』に言い換えることができます。
英語の『character』には
- 性格
- 性質
- 人格
などという意味があります。
「人となり」の対義語・反対語はありません
人となりの対義語は、ありません。