「とっぽい」という言葉には、「生意気であり、粋がっている様子」という意味があります。
昭和のドラマや歌詞でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「とっぽい」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
とっぽいの意味は『生意気であり、粋がっている様子』
語源は不明ですが、香具師・的屋が「大きい・太い」という意味で使用していた言葉がからきたという説と「玄人(くろうと)っぽい」を略した言葉の説があります。
『とっぽい』には
- 生意気であり、粋がっている様子
- 抜け目がない・ずるい
- 不良っぽくてキザな感じのするさま
などの意味があります。
「とっぽい」の正しい使い方を例文で紹介!
「とっぽい」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①生意気・粋がっている様子の意味で使う時
生意気・粋がっている様子を表す時に使われます。
【例文①】
新入生なのに先輩より遅く来るなんてとっぽいやつだなぁ。
【例文②】
新人なのに、社長に物言いするなんてとっぽい人ですね。
例文②抜け目がない・ずるい意味で使う時
抜け目がない・ずるいことを表す時に使われます。
【例文①】
彼は高校時代、掃除の時間になるとサボるとっぽいやつだった。
【例文②】
彼はうまい具合に人をだますとっぽい人です。
例文③不良っぽくてキザな感じのする様子の意味で使う時
不良っぽくてキザな感じのする様子を表す時に使われます。
【例文①】
娘の彼氏を紹介されたが、ずいぶんとっぽい男だなと思った。
【例文②】
友人は昔からとっぽい人が好みのようです。
【とっぽいを使う時の注意点】
「とっぽい」は俗語や隠語から発生したと言われており明治から昭和の頃に日常的に使われていた言葉で、方言ではありませんが、「間抜け」の意味で使う地方もあるようです。
主に「不良っぽい」「キザ」「ヤンチャ」などの意味で使われていましたが、現在ではほとんど使われなくなったため、死語だとされています。
「とっぽい」は誉め言葉として感じる人もいるようですが、相手の年代や土地柄によって受け取り方が異なる言葉ですので、使う際は注意が必要です。
「とっぽい」の類義語・言い換え4選
『とっぽい』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 気障
- 高慢
- 狡猾
- 悪賢い
類義語①気障の意味
お父さん、今日はずいぶん気障な服装だね。
類義語②高慢の意味
あの人気女優は、高慢な態度らしく周りのスタッフに嫌われているらしい。
類義語③狡猾の意味
部署には相手を蹴落としてまで這い上がろうとする狡猾な人がいる。
類義語④悪賢いの意味
ドラマで見るような悪賢い人って本当に存在するんですね。
「とっぽい」は英語で『hoody』
とっぽいは英語の『hoody』に言い換えることができます。
英語の『hoody』には
- フード付きセーター
- 不良っぽい
という意味があります。
「とっぽい」の対義語・反対語はありません
とっぽいの対義語は、ありません。