「不問」という言葉には、「取り上げて問題にしないこと」という意味があります。
求人や人材採用の場面や、失敗や過失があったときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「不問」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「不問」の意味は『取り上げて問題にしないこと』
不問の読み方は「ふもん」です。
語源は漢字の「不(ふ)」と「問(もん)」から来ており、
- 「不(ふ)」は…でない、…しない、などの意を添える
- 「問(もん)」はといただす・とう
の2つが合わさってできた言葉です。
『不問』には
- 取り上げて問題にしないこと
という意味があります。
「不問」の正しい使い方を例文で紹介!
「不問」は、求人や人材採用の場面や、失敗や過失があったときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
求人情報に学歴不問と書いてあったので、応募しました。
例文②
次のプロジェクトのメンバーは、業界経験や専門知識は不問とします。
例文③
大きなミスをしてしまったが、取引先の温情で不問に付してもらえた。
【不問を使う時の注意点】
「不問」は「取り上げて問題にしない」という意味ですが、「不問に付す」という使い方は「失敗や過失を咎めない」という意味になります。
「不問」の類義語・言い換え3選
『不問』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 無条件
- 容赦
- 黙認
類義語①無条件の意味
なんの条件もつけないこと。なんの制約もないこと。
引用:goo辞書
この講座は、受講を希望すれば無条件で受けることができます。
類義語②容赦の意味
- ゆるすこと。大目に見ること。
- 手加減すること。控え目にすること。
引用:goo辞書
来週から長期休暇をいただくためご不便をおかけしますが、何卒ご容赦ください。
類義語③黙認の意味
暗黙のうちに認め許すこと。過失などをそのまま見逃すこと。
引用:goo辞書
今回の校則違反は仕方のないことだとして、担任の先生は黙認してくれました。
「不問」と「不要」の違いは?
「不問」と「不要」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「不問」には取り上げて問題にしないことという意味がありますが、
それに対し「不要」には、必要でないことという意味があります。
「不問」は学歴や経験などがあるかどうかを問わない、失敗などの過失を咎めずそのままにする、など「問題として取り扱わない」という意味で使われますが、「不要」は対象となる物事が「単純に要らない」という意味で使われます。
「不問」は英語で『unmentioned』
不問は英語の『unmentioned』に言い換えることができます。
英語の『unmentioned』には
- 不問
という意味があります。
「不問」の対義語・反対語はありません
不問の対義語はありません。