「飄々」という言葉には、「考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのないさま」という意味があります。
捉え所のない人を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「飄々」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「飄々」の意味は『考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのないさま』
【飄々の意味】
1 風の吹くさまや、その音を表す語。
2 風に吹かれてひるがえるさま。
3 足元がふらついているさま。また、目的もなくふらふらと行くさま。
4 考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのないさま。
引用:goo辞書
飄々の読み方は「ひょうひょう」です。
明確な語源は不明ですが、「飄」という字には、風が吹く様子や風に乗って舞う様子という意味があります。
『飄々』には
- 風の吹くさまや、その音を表す語
- 風に吹かれてひるがえるさま
- 足元がふらついているさま
- 目的もなくふらふらと行くさま
- 考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのないさま
などの意味があります。
「飄々」の正しい使い方を例文で紹介!
「飄々」は、考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのないさまを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼はいつも飄々とした様子だ。
例文②
飄々とした男はモテると言われるが、本当だろうか。
例文③
新入社員は、怒られても飄々とした態度なのが気になる。
例文④
彼はいつも飄々とした態度だが、根は真面目だ。
例文⑤
僕はなんでも考え込んでしまうタイプなので、飄々とした人が羨ましい。
【飄々を使う時の注意点】
「飄々とした人」という表現は「人の目を気にせずに堂々と振る舞う」といったポジティブな意味で使われることが多いです。
しかし、掴みどころがなくふらふらしているという受け止め方をする場合もありますので、褒め言葉に使う時には注意が必要です。
「飄々」の類義語・言い換え3選
『飄々』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 淡々
- ミステリアス
- 捉え所のない
類義語①淡々の意味
態度・動作などが、あっさりしてこだわりがないさま。
引用:goo辞書
彼は淡々と作業をこなしていますが、あれはかなり難しい工程です。
類義語②ミステリアスの意味
神秘的なさま。不可解なさま。
引用:goo辞書
ミステリアスな雰囲気の人に惹かれてしまう。
類義語③捉えどころのないの意味
彼女は、明るくてみんなの人気者だが、なんだか捉え所のない人だ。
「飄々」と「淡々」の違いは?
「飄々」と「淡々」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「飄々」には考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのないさまという意味がありますが、
それに対し「淡々」には、態度・動作などが、あっさりしてこだわりがないさまという意味があります。
「飄々」は世間に縛られない様子を表し、「淡々」は感情的にならずにあっさりとしている様子を表します。
どちらも何を考えているのか分からないという意味で使われることが多いですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「飄々」は英語で『effortlessly』
飄々は英語の『effortlessly』に言い換えることができます。
英語の『effortlessly』には
- 骨を折らずに
- 楽々と
という意味があります。
「飄々」の対義語・反対語は『汲々』
飄々の対義語は、『汲々(きゅうきゅう)』になります。
汲々には
- 一つのことに一心に努めて、他を顧みないさま
- あくせくしてゆとりのないさま
などの意味があり、一つのことに一心に努めて、他を顧みないさまを表す際に用いられます。
汲汲と勉強するだけでは、せっかくの高校生活がもったいないよ。
考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのないさまという意味の「飄々」に対して、一つのことに一心に努めて、他を顧みないさまという意味の「汲々」は、反対の意味の言葉として使うことができます。