「意義」という言葉には、「言葉によって表される意味・内容」という意味があります。
意義は、「価値」という意味でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「意義」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「意義」の意味は『言葉によって表される意味・内容』
意義の読み方は「いぎ」です。
- 「意」は「おもい・こころ」とも訓じ、言葉・物事に含まれる内容という意味
- 「義」は「よ(い)」と訓じ、道理にかなっている・行うべき正しい道という意味
の2つが合わさってできた言葉です。
『意義』には
- 言葉によって表される意味・内容
- その事柄にふさわしい価値・値うち
などの意味があります。
「意義」の正しい使い方を例文で紹介!
「意義」は「価値」という意味で使用されることが多く、実際に行なった、または行われる事柄や言葉の価値を問いただす際によく使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①「意義がある」の使い方
意義があるという言い方は、実際に行なった、または行われる事柄や言葉の「価値」を問いただす使い方です。
日常会話やビジネスシーンでは「~に意義がある」との表現が最も一般的です。
【例文①】
1等賞にならなくても、出場することに意義がある。
【例文②】
この仕事に意義があることは間違いありません。
例文②「意義深い」
意義深いという言い方は、「意義がある」をさらに大きく表現した使い方です。
意義が深いとは、価値が深いことや大きな価値をあらわし、非常に重要であることを意味する言葉です。
【例文①】
彼の行動は意義深いものだ。
【例文②】
先生の授業はとても意義深いものだった。
例文③「意義を問う」
意義を問うは、物事に重要性や価値が本当にあるものかを確認する言葉として使われます。
【例文①】
あなたの発言の意義を問います。
【例文②】
彼の行動の意義を問う。
【意義を使う時の注意点】
意義には2種類の意味があります。
一つ目は言葉の意味や内容のこと・二つ目はものごとの価値を指しています。
「意義」の類義語・言い換え5選
『意義』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 意味
- 語意
- ニュアンス
- 旨
- 本義
類義語①意味の意味
言葉がさし示す内容。また、事柄、行為などが持つ価値。
引用:goo辞書
辞書でその言葉の意味を調べた。
類義語②語意の意味
言葉の意味。語義。
引用:goo辞書
その言葉の語意を知る。
類義語③ニュアンスの意味
言葉などの微妙な意味合い。また、言外に表された話し手の意図。
引用:goo辞書
もう少し肯定的なニュアンスで言うと伝わりやすいよ。
類義語④旨の意味
述べたことの中心。趣旨。趣意。
引用:goo辞書
その試合を辞退する旨を伝えた。
類義語⑤本義の意味
言葉の本来の意味。
引用:goo辞書
本義から生じた意味です。
「意義」と「意味」の違いは?
「意義」と「意味」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「意義」には言葉・行為に対して、より個人的、思想的な内容や価値を表す言葉という意味がありますが、
それに対し「意味」には、言葉、行為そのものが示す内容や物事の一般的な価値という意味があります。
意義と意味は、どちらも言葉の内容・価値を表します。
しかし、「意義」は自分の考えや、より深い内容を表現したいときに用い、国語辞典に載っているような、一般的な存在理由を表すのが「意味」と考えられます。
「意義」は英語で『meaning 』
意義は英語の『meaning 』に言い換えることができます。
英語の『meaning』には
- (言葉・記号などの)意味
- (人生・労働などの)意義
という意味があります。
「意義」の対義語・反対語は『非生産的な』
意義の対義語は、『非生産的な』になります。
非生産的なには
- 有益なものが何も生まれてこないさま
などの意味があり、意義のないことをするときなどに用いられます。
非生産的な業務を削除した。
非生産的なには、意義のある成果をろくに生み出さないさまという意味があり、意義とは反対の意味となります。