「生き字引」という言葉には、「博識の人」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「生き字引」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「生き字引」の意味は『博識の人』
生き字引の読み方は「いきじびき」です。
語源は、生きているという意味の「生き」と、辞書という意味の「字引」が組み合わされた言葉です。
「人そのものが辞書のように物知り」という比喩的な表現で使われているようになりました。
『生き字引』には
- 博識の人
- 会社・役所などで過去の出来事や規則などに通じている人
などの意味があります。
「生き字引」の正しい使い方を例文で紹介!
「生き字引」は、博識の人を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

部長は生き字引のような人で、取引先のことはなんでも知っている。
例文②

彼は文学の生き字引で、何を尋ねても答えてくれる。
例文③

彼女はディズニーのことならなんでも知っている、生き字引のような子です。
例文④

祖父は地域の生き字引と呼ばれていて、古くからの風習に詳しい。
例文⑤

僕もみんなから生き字引と呼ばれるくらい、博識になりたい。
【生き字引を使う時の注意点】
「生き字引」は、知識や経験が非常に豊富な人を称える誉め言葉として使います。
しかし、知識をひけらかす人に対して「まるで生き字引だね」と言うと、嫌味にとられることもあるので、文脈に注意が必要です。
「生き字引」の類義語・言い換え5選
『生き字引』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 物知り
- 博識
- 知識人
- 賢人
- インテリ
類義語①物知りの意味
広く物事を知っていること。また、その人。博識。
引用:Weblio辞書

物知りな先輩に質問すれば、たいていの疑問は解決する。
類義語②博識の意味
ひろく知識があること。また、そのさま。博学多識。
引用:Weblio辞書

彼女は博識なので、話を聞いているだけで勉強になる。
類義語③知識人の意味
高い知識や教養を持つ人。インテリ。
引用:Weblio辞書

兄は地元では知識人として尊敬されている。
類義語④賢人の意味
聖人に次いで徳のある人。また、かしこい人。賢者。
引用:Weblio辞書

賢人の言葉は、いつの時代でも沁みる。
類義語⑤インテリの意味
知識人や知識層を指す言葉である。
引用:Weblio辞書

インテリな同僚は、いつも難しい話をすらすらとしている。

「生き字引」と「豆知識」の違いは?
「生き字引」と「豆知識」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「生き字引」には博識の人という意味がありますが、
それに対し「豆知識」には、ちょっとした知識という意味があります。
「生き字引」は、専門分野や広い知識を豊富に持つ「人」を讃える言葉ですが、「豆知識」は、ちょっとした雑学や小ネタのような「情報」を指します。
知識と関連する言葉ですが、意味合いは異なりますので、混同しないように気をつけましょう。
「生き字引」は英語で『walking dictionary』
生き字引は英語の『walking dictionary』に言い換えることができます。
英語の『walking dictionary』には
- 生き字引
- ウォーキングディクショナリー
という意味があります。
「生き字引」の対義語・反対語は『無知』
生き字引の対義語は、『無知』になります。
無知には
- 知らないこと
- 知識がないこと
- 知恵のないこと
などの意味があり、知識のないことを表す際に用いられます。

自分の無知を認めることが、学びの第一歩だ。
博識の人という意味の「生き字引」に対して、知識がないことという意味の「無知」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
