「意気揚々」という言葉には、「得意げで威勢のよいさま」という意味があります。
自分や他の人が何か成功を収めたとき、何か重要な目標を達成したときなど、自信や誇りを感じているときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「意気揚々」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
意気揚々の意味は『得意げで威勢のよいさま』
意気揚々の読み方は「いきようよう」です。
語源は、古典文学で使用された中国語の表現「意氣昂揚」に由来します。
『意気揚々』には
- 得意げで威勢のよいさま
- いかにも誇らしげに振る舞うさま
などの意味があります。
「意気揚々」の正しい使い方を例文で紹介!
「意気揚々」は、一般的に自信や誇りを感じたり、高い揚感や満足感を表現する際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
得意先で大きな契約を獲得した後、彼は意気揚々会社に戻った。
例文②
彼はサッカーに行く時は、いつも意気揚々としている。
例文③
兄は意気揚々とデートに行ったが、帰りは意気消沈で帰ってきた。
例文④
新しい職場へ意気揚々と移ったが、思うようにはいかなかった。
例文⑤
彼は宝くじが大当たりして、意気揚々と帰って行った。
【意気揚々を使う時の注意点】
意気揚々は成功や自信を感じているときに使用される表現です。
失敗や挫折の状況では使わないようにしましょう。
「意気揚々」の類義語・言い換え5選
『意気揚々』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 意気軒昂
- 意気衝天
- 陽気
- 得意満面
- 有頂天
類義語①意気軒昂の意味
意気込んで、奮い立つさま。元気や勢力が盛んなさまで、威勢のいい様子。
引用:goo辞書
彼女は意気軒昂としてその意見を主張した。
類義語②意気衝天の意味
意気込みや元気が、このうえなく盛んな状態。
引用:goo辞書
意気衝天の勢いで試合に参加した。
類義語③陽気の意味
雰囲気などがはればれしていること。にぎやかで明るいこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
子どもたちは陽気にはしゃいでいた。
類義語④得意満面の意味
事が思いどおりに運び、誇らしさが顔全体に表れるさま。
引用:goo辞書
シュートが決まり、彼は得意満面の様子だった。
類義語⑤有頂天の意味
得意の絶頂であること。また、そのさま。
引用:goo辞書
願いが叶って、彼女は有頂天になっていた。
「意気揚々」と「意気軒昂」の違いは?
「意気揚々」と「意気軒昂」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
意気揚々と意気軒昂はどちらも意気という言葉が使われていますが、それぞれに意味の違いがあります。
意気揚々は、得意げにふるまう様子や誇らしげにふるまう様子を表します。
これには、自慢したい気持ちが伴っていることが特徴的です。
一方、意気軒昂は意欲が高い・威勢がよく元気がある状態を表し、気合を入れたり、誰かを激励する時に使用されることの多い言葉です。
「意気揚々」は英語で『triumphantly』
意気揚々は英語の『triumphantly』に言い換えることができます。
英語の『triumphantly』には
- 勝ち誇った態度で
- 意気揚々と
という意味があります。
「意気揚々」の対義語・反対語は『意気消沈』
意気揚々の対義語は、『意気消沈』になります。
意気消沈には
- 元気をなくすこと
- しょげかえること
などの意味があり、元気をなくして、落ち込むときなどに用いられます。
彼は失敗して、意気消沈していた。
意気揚々は得意げな様子を表し、意気消沈は元気をなくして落ち込む様子を表すことから、反対の意味の言葉と考えられます。