「一挙手一投足」という言葉には、「こまかな一つ一つの動作や行動」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「一挙手一投足」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「一挙手一投足」の意味は『こまかな一つ一つの動作や行動』
一挙手一投足の読み方は「いっきょしゅいっとうそく」です。
語源は、中国・唐時代の詩人である韓愈が書いた『応科目時与人書』という書物の中の文章です。
「一挙手一投足の労」という一節が、「ちょっとした労力」という意味で用いられたことが語源となっています。
『一挙手一投足』には
- こまかな一つ一つの動作や行動
- ちょっとした努力
- わずかな骨折り
などの意味があります。
「一挙手一投足」の正しい使い方を例文で紹介!
「一挙手一投足」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①こまかな一つ一つの動作や行動を表す時
細かい動作を意味する時に使われます。
【例文①】
彼女の一挙手一投足が気になる。
【例文②】
面接官に一挙手一投足が見られていると思うと緊張する。
例文②ちょっとした努力を表す時
少しの努力や労力を表す時に使われます。
【例文①】
一挙手一投足の労を惜しまずに精進したい。
【例文②】
父は一挙手一投足の労を惜しまない人です。
【一挙手一投足を使う時の注意点】
「一挙手一投足」は、元々は、ちょっとした努力という意味で使われていましたが、現在では細やかな動作や行動を意味することが多いです。
「一挙手一投足」の類義語・言い換え3選
『一挙手一投足』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 一挙一動
- 一言一行
- 一言一句
類義語①一挙一動の意味
ちょっとした動作・振る舞いのこと。ちょっとしたしぐさ。ちょっと手を挙げたり、ちょっとからだを動かしたりの意から。
引用:goo辞書
ライブでは、推しの一挙一動を見逃さないようにしている。
類義語②一言一行の意味
一つの言葉と一つの行為。ちょっとした言葉とちょっとした行い。ふとしたわずかな言行。
引用:goo辞書
付き合う前は、一言一行が気になるものです。
類義語③一言一句の意味
ちょっとしたことば。ほんのひとこと。ことばを大切にすることのたとえ。
引用:goo辞書
講義の内容を一言一句、正確に書き起こしをするのは難しい。
「一挙手一投足」と「一挙一動」の違いは?
「一挙手一投足」と「一挙一動」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「一挙手一投足」にはこまかな一つ一つの動作や行動という意味がありますが、
それに対し「一挙一動」には、ちょっとした動作・振る舞いのことという意味があります。
どちらも動作や振る舞いを表す言葉ですが、「一挙手一投足」は、細やかな動きを表すのに対して、「一挙一動」は全体的な動きを意味します。
また、「一挙手一投足」には、「ちょっとした努力」という意味合いがありますが、「一挙一動」にはありません。
似ている言葉ですが、若干ニュアンスが異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「一挙手一投足」は英語で『the slightest effort』
一挙手一投足は英語の『the slightest effort』に言い換えることができます。
英語の『the slightest effort』には
- 一挙手一投足
という意味があります。
「一挙手一投足」の対義語・反対語はありません
一挙手一投足の対義語は、ありません。