「早速」という言葉には、「すみやかなこと・すぐ行うこと」という意味があります。
日常会話やビジネスシーンでもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「早速」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「早速」の意味は『すみやかなことすぐ行うこと』
早速の読み方は「さっそく」です。
語源は、平安時代に早い足取りで進むことを表現されていた「早足」から来ており、
- 「早」は速度がはやい・すみやか・すぐ
- 「速」ははやい・はやめる・はやまる・すみやか
の2つが合わさってできた言葉です。
『早速』には
- すみやかなこと・すぐ行うこと・また、そのさま
- すぐさま・すぐに・ただちに
などの意味があります。
「早速」の正しい使い方を例文で紹介!
「早速」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①日常会話のシーン時
日常生活の会話で使われます。
【例文①】
手紙が届いたので、早速開封してみました。
【例文②】
息子は学校から帰ってくると、早速遊びに行きました。
例文②ビジネスシーン・お礼を言う時
ビジネスシーンなどで相手へのお礼を言う時に使われます。
【例文①】
早速のご対応ありがとうございます。
【例文②】
早速のご返信感謝申し上げます。
例文③ビジネスシーン・要件を切り出す時
ビジネスシーンなどで要件を切り出す時に使われます。
【例文①】
それでは早速ですが、本題に入らせていただきます。
【例文②】
早速ですが、この件に関しての理由に移らせていただきます。
【早速を使う時の注意点】
日常シーンでは、すぐに物事に取り掛かる・速やかに行われるときに使われます。
ビジネスシーンでは、相手に何かを依頼してすぐに対応してもらったときなどに感謝するときにも使われる表現です。
また、話題を変えたり、要件を切り出すときにも使われます。
「早速」の類義語・言い換え5選
『早速』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 早急
- 至急
- 迅速
- 取り急ぎ
- 直ちに
類義語①早急の意味
早急に対策していただきたいと思います。
類義語②至急の意味
この件について至急確認してください。
類義語③迅速の意味
迅速に対応していただきとても助かりました。
類義語④取り急ぎの意味
取り急ぎ(とりいそぎ)とは、一時的に急いで対処することや、緊急性が高い事柄に対して優先的に行動することを指す言葉である
引用:weblio辞書
先程メールを確認いたしましたので、取り急ぎご連絡させていただきます。
類義語⑤直ちにの意味
盗難にあったら、直ちに警察へ連絡してください。
「早速」と「早急」の違いは?
「早速」と「早急」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「早速」にはすみやかなこと・すぐ行うことという意味がありますが、
それに対し「早急」には、非常に急ぐことという意味があります。
どちらも「早」という漢字が使われていて似ていますが、
「早速」は動作を早く終わらせるという意味ではなく、そのときに合わせて判断をしてすぐに行動をすることを指します。
「早急」は目的を達成するように非常に早く行動をすることという意味です。
「早速」は英語で『immediately』
早速は英語の『immediately』に言い換えることができます。
英語の『immediately』には
- 直ちに・早速
- 直接に・すぐ近くに
という意味があります。
「早速」の対義語・反対語はありません
早速の対義語は、ありません。