「肝要」という言葉には、「非常に大切なこと・最も必要なこと」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「肝要」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「肝要」の意味は『非常に大切なこと・最も必要なこと』

肝要の読み方は「かんよう」です。
語源は、人間の肝 (きも) と扇の骨に使われる釘で開閉する為の重要部分を指す要 (かなめ) の意から来ており、
- 「肝」はきも・内臓の主要部分
- 「要」はある物事の最も大切な部・要点
の2つが合わさってできた言葉です。
『肝要』には
- 非常に大切なこと
- 最も必要なこと
などの意味があります。
「肝要」の正しい使い方を例文で紹介!

「肝要」は、非常に大切で最も必要なことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

このプロジェクトが成功する為にはコミュニケーション能力と忍耐が肝要です。
例文②

災害などの緊急時に肝要なことは冷静に判断・行動することです。
例文③

これ以上続けても利益が出ないのであれば、早めに店を閉めることを検討するのが肝要です。
例文④

ヘアケアで肝要なことは、先発した後に髪をしっかりと乾かすことです。
例文⑤

飲み会では、相手との関係性や場の雰囲気を考慮することが肝要です。
【肝要を使う時の注意点】
「肝要」は非常に重要・必要不可欠であるという意味で、非常に大切で最も必要なことを表すときに使われます。
一般的にビジネスシーンで使われることが多いですが、プレッシャーを感じる時や何か大事なことを伝えたい時にこの言葉を使うと話の重みが増し強調することができる言葉です。
「肝要」の類義語・言い換え5選

『肝要』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 重要
- 必須
- 大事
- 大切
- 肝心
類義語①重要の意味
物事の根本・本質・成否などに大きくかかわること。きわめて大切であること。また、そのさま。
引用:goo辞書

これは重要書類なので大切に保管しなければなりません。
類義語②必須の意味

あなたが健康を取り戻すためには、睡眠時間を確保することは必須です。
類義語③大事の意味
- 価値あるものとして、大切に扱うさま。
- 重要で欠くことのできないさま。ある物事の存否にかかわるさま。
引用:goo辞書

合格するためには、今が一番大切な時期なのでみんなでサポートしよう。
類義語④大切の意味
- もっとも必要であり、重んじられるさま。重要であるさま。
- 丁寧に扱って、大事にするさま。「本を—にする」「命を—にする」
- 急を要するさま。
引用:goo辞書

自分の気持ちを一番大切にしてほしいです。
類義語⑤肝心の意味

最も肝心なことはあなたのやる気と努力です。

「肝要」と「重要」の違いは?

「肝要」と「重要」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「肝要」には非常に大切なこと・最も必要なことという意味がありますが、
それに対し「重要」には、物事の根本・本質・成否などに大きくかかわること・きわめて大切であることという意味があります。
どちらも大切な物事を指す言葉ですが、「肝要」は「重要」よりも重んずべき程度が高いとされています。
また、「肝要」は目的がハッキリしている場合に使用されることが多く、文章で使われる言葉です。
「肝要」は英語で『important』

肝要は英語の『important』に言い換えることができます。
英語の『important』には
- 重要な・重大な・大切な・重要で・重大で・(さらに)重要なことには
- 有力な・影響力のある・(社会的に)重要な・著名な
という意味があります。
「肝要」の対義語・反対語は『些細』

肝要の対義語は、『些細』になります。
些細には
- あまり重要ではないさま
- 取るに足らないさま
などの意味があり、あまり重要でないことやたいしたことではないことを表すときに用いられます。

些細なミスですが、何度も繰り返すのはやめてほしいです。
「肝要」は非常に大切なこと・最も必要なことを指し、「些細」はあまり重要ではないこと・取るに足らないことを指しています。
