「あたふた」という言葉には、「慌て騒ぐさま」という意味があります。
日常会話でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「あたふた」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
あたふたの意味は『慌て騒ぐさま』

語源は「あわてふためく」を省略したことから来ており、
『あたふた』には
- 慌て騒ぐさま
という意味があります。
「あたふた」の正しい使い方を例文で紹介!

「あたふた」は、非常に慌てている様子・急いでいる状況のことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

昨夜娘が熱を出して、あたふたしながら病院へ行きました。
例文②

間違えて行先の違うバスに乗ってしまい、あたふたしながらすぐに降りました。
例文③

急な出張で、あたふたして準備したので忘れ物がないか不安です。
例文④

彼は会社から連絡が来て、あたふたと店を出ました。
例文⑤

普段から勉強していれば、テストの前にあたふたしなくて済むと思います。
【あたふたを使う時の注意点】
「あたふた」は慌て騒ぐさまという意味で、非常に慌てている様子・急いでいる状況のことを表すときに使われます。
「あたふた」の類義語・言い換え5選

『あたふた』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- そそくさ
- 狼狽
- 右往左往
- おろおろ
- てんやわんや
類義語①そそくさの意味
落ち着かず、せわしなく振る舞うさま。あわただしいさま。
引用:goo辞書

上司に注意されたからか、そそくさと帰っていきました。
類義語②狼狽の意味

夫は嘘がバレて、かなり狼狽した様子でした。
類義語③右往左往の意味

イベント会場に到着しましたが、友人を探して右往左往していました。
類義語④おろおろの意味
- 驚きや悲しみなどの衝撃でうろたえるさま。
- 声を震わせ、涙を流して泣くさま。
- 不十分なさま。ざっと。
- 全体に行きわたらないさま。ところどころ。
引用:weblio辞書

突然の愛犬の死を受け止めきれず、ただおろおろするばかりでした。
類義語⑤てんやわんやの意味
大勢の人が秩序なく動き回り、ごった返すこと。また、そのさま。
引用:goo辞書

子どもが5人おりますので、毎日家の中がてんやわんやです。

「あたふた」と「そそくさ」の違いは?

「あたふた」と「そそくさ」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「あたふた」には慌て騒ぐさまという意味がありますが、
それに対し「そそくさ」には、落ち着かず、せわしなく振る舞うこと・あわただしい様子という意味があります。
「あたふた」と「そそくさ」は、急いでいて行動が迅速・慌てている状況を表しどちらも同じ意味の言葉です。
「あたふた」は英語で『in a hurry』

あたふたは英語の『in a hurry』に言い換えることができます。
英語の『in a hurry』には
- あわてて・急いで・あせって
- 喜んで(…しない)・すぐに・たやすく・容易に
という意味があります。
「あたふた」の対義語・反対語は『余裕』

あたふたの対義語は、『余裕』になります。
余裕は
- 必要分以上に余りがあること
- 限度いっぱいまでには余りがあること
- ゆったりと落ち着いていること・心にゆとりがあること
などの意味があり、必要分以上に余りがあること・ゆったりと落ち着いていることを表すときに用いられます。

妻は子育てで忙しく、いつも余裕がない状況です。
「あたふた」は慌て騒ぐ様子を指し、「余裕」は必要分以上に余りがあること・ゆったりと落ち着いていることを指しています。
