「毛嫌い」という言葉には、「理由もなく嫌うこと」という意味があります。
理由はないのに感情的に嫌っている事を表す時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「毛嫌い」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
毛嫌いの意味は『理由もなく嫌うこと』
毛嫌いの読み方は「けぎらい」です。
語源は、鳥獣の本能的な好き嫌いにあります。
鳥獣は相手の毛並みによって本能的に好き嫌いを判断しており、その様子から派生した言葉だと言われています。
『毛嫌い』には
- わけもなく嫌うこと
- 理由はないけれども強い嫌悪感があること
などの意味があります。
「毛嫌い」の正しい使い方を例文で紹介!
「毛嫌い」は、理由もなく、とにかく嫌いという気持ちを表す時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼女は昆虫を毛嫌いしているので、図鑑でさえも見ない。
例文②
彼女が彼を毛嫌いするようになったのは、あの激しい喧嘩のあとだったと思う。
例文③
思春期の子供が親を毛嫌いするのは、自立心が芽生えた証かもしれない。
【毛嫌いを使う時の注意点】
「毛嫌い」は、その考えに根拠や理由があるわけではなく、とにかく嫌いという事を現しています。
思考した末に嫌いなのではなく、生理的に受け付けない、というニュアンスが近いでしょう。
「毛嫌い」の類義語・言い換え4選
『毛嫌い』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 忌み嫌う
- 嫌悪
- 厭う
- 生理的に受け付けない
類義語①忌み嫌うの意味
嫌って避ける。ひどくいやがる。
引用:goo辞書
海にいるタコは、海外ではデビルフィッシュとして忌み嫌われている。
類義語②嫌悪の意味
憎みきらうこと。強い不快感を持つこと。
引用:goo辞書
知人があまりに不衛生な生活をしている事を知り、嫌悪感を抱く。
類義語③厭う(いとう)の意味
- 嫌って避ける。嫌がる。
- かばう。大事にする。いたわる。現代では多く健康についていう。
- (多く「世をいとう」の形で)世俗を嫌って離れる。出家する。
- 危険や障害などを避ける。しのぐ。
引用:goo辞書
彼は苦難を厭わず他人に尽くす性格だ。
類義語④生理的に受け付けないの意味
彼の自信過剰すぎる態度は、生理的に受け付けない。
「毛嫌い」と「嫌い」の違いは?
「毛嫌い」と「嫌い」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「毛嫌い」には理由もなく嫌うことという意味がありますが、
それに対し「嫌い」には、いやだと思うことという意味があります。
2つも嫌うこと、いやであること、という意味は共通していますが、その程度や根拠に差があります。
たとえば、食べ物のピーマンが苦手で食べられないとします。
『ピーマンが嫌い』というと、形や匂い、味など、なにかしら好きではない要素があったうえで嫌い、という意味になります。
それに対して『ピーマンを毛嫌いしている』というと、食べたことがあるかないかということは全く関係なく、なんだかわからないけれどとにかく嫌い、という意味になります。
2つの言葉のニュアンスを正しく理解して使用しましょう。
「毛嫌い」は英語で『instinctive dislike』
毛嫌いは英語の『instinctive dislike』に言い換えることができます。
英語の『instinctive dislike』には
- 毛嫌い
という意味があります。
「毛嫌い」の対義語・反対語はありません
毛嫌いの対義語は、ありません。