「入れ子」という言葉には、「同形で大きさの異なる器物を順に組み入れるように作ったもの」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉なので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「入れ子」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「入れ子」の意味は『同形で大きさの異なる器物を順に組み入れるように作ったもの』
入れ子の読み方は「いれこ」です。
はっきりとした語源は不明です。
『入れ子』には
- 同形で大きさの異なる器物を順に組み入れるように作ったもの
- 外部に現れない事情
などの意味があります。
「入れ子」の正しい使い方を例文で紹介!
「入れ子」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①同形で大きさの異なる器物を順に組み入れるように作ったものを表す時
重箱のような、同じ形で大きさが異なるものを表す時に使われます。
【例文①】
この箱は入れ子の構造になっています。
【例文②】
入れ子になっている飾り箱をお土産でもらいました。
例文②外部に現れない事情を表す時
比喩的な表現で、外側からでは見ることができない事情を表す際に使われます。
【例文①】
これは、入れ子のある事件だ。
【例文②】
なにやら、この話には入れ子があるようだ。
【入れ子を使う時の注意点】
「入れ子」は上記で紹介した他にも
- 自分の子が死んだために、他人の子を養子に迎えて育てること
- 櫓杭 (ろぐい) を差し込むために櫓にあけた穴
という意味をもっている言葉ですが、現代の日常生活ではほとんど使われいません。
「入れ子」の類義語・言い換え3選
『入れ子』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 核
- 中枢
- 芯
類義語①核の意味
物事の中心。核心。中核。
引用:goo辞書
この後、ストーリーの核となる事件が起こります。
類義語②中枢の意味
物事の中心。重要な部分。
引用:goo辞書
私もついに組織の中核を担うようになりました。
類義語③芯の意味
もののなか。中央。中心。
引用:goo辞書
娘が産まれたので、一家の芯としてより一層がんばります。
「入れ子」は英語で『nest』
入れ子は英語の『nest』に言い換えることができます。
nestの意味
(鳥・動物・昆虫などの)巣、(居心地のよい)避難所、休み場所、「ねぐら」、巣窟(そうくつ)、温床、巣の中のもの、(虫などの)群れ、(悪者たちの)一味、入れ子
英語の『nest』には
- 入れ子
- 巣
などという意味があります。
「入れ子」の対義語・反対語はありません
入れ子の対義語は、ありません。