「勤しむ」という言葉には、「熱心につとめ励む」という意味があります。
物事に対して熱心に取り組む様子を表現する場合によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「勤しむ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
勤しむの意味は『熱心につとめ励む』
勤しむの読み方は「いそしむ」です。
語源は柱状に固めた土を意味する菫に力をつけることで、人間が土地の神様のために力を込めて粘土を練る様子を表しているとされています。
『勤しむ』には
- 熱心につとめ励む・精を出す
- 心をこめて行う
- 努める
などの意味があります。
「勤しむ」の正しい使い方を例文で紹介!
「勤しむ」は、一生懸命努力して物事に取り組む際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
良い成績をとれるよう日々勉強に勤しむ。
例文②
子どもが産まれてからあの夫婦はとにかく育児に勤しんでいる。
例文③
暮らしを便利にするために彼らは日々研究に勤しんでいる。
【勤しむを使う時の注意点】
自分から一生懸命努力して務める際に使用します。
「勤しむ」の類義語・言い換え4選
『勤しむ』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 努める
- 骨折る
- 心懸ける
- 励む
類義語①努めるの意味
精を出して仕事をする。努力して事を行う。「看護に―・める」「サービスに―・める」
引用:goo辞書
チーム一丸となって今回のプロジェクトの業務に努める。
類義語②骨折るの意味
大いに労をとる。尽力する。骨を折る。「会社の再建に―・る」
引用:goo辞書
潰れかけた会社のたてなおしに骨折る。
類義語③心懸けるの意味
ふだんの心の持ち方。「—がよくない」「ふだんの—しだいである」
引用:weblio辞書
節水・節電をして節約を心掛けよう。
類義語④励むの意味
気持ちを奮い起こして物事をする。心を打ち込んで努める。精を出す。「学業に—・む」「日夜研究に—・む」
引用:weblio辞書
テストで満点をとるため日夜勉強に励んでいる。
「勤しむ」と「励む」の違いは?
「勤しむ」と「励む」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「勤しむ」には熱心につとめ励むという意味がありますが、
それに対し「励む」には、気持ちを奮い起こして物事をするという意味があります。
どちらも物事に熱心に取り組む意味だが、「励む」には気持ちを奮い起こすという点で、頑張って取り組むというニュアンスがあります。
「勤しむ」は英語で『work hard』
勤しむは英語の『work hard』に言い換えることができます。
英語の『work hard』には
- 仕事に励む・仕事を頑張る・仕事頑張って
- 力を発揮する
という意味があります。
「勤しむ」の対義語・反対語は『怠る』
勤しむの対義語は、『怠る』になります。
怠るには
- すべきことをしないでおく・なまける・気をゆるめる・油断する
- 病気が良くなる
- 過ちを犯す
などの意味があり、しなければならない物事を取り組まない場合に用いられます。
テスト勉強を怠ったわけではないが、今回の点数はあまり良くない。
勤しむと怠るは全く別の意味で、物事に対して熱心に取り組む場合は「勤しむ」、物事に対して取り組むべきなのにそうでは無い場合は「怠る」という言葉を使用します。