「一日一善」という言葉には、「1日に一つの善行をして、それを積み重ねるようにすること」という意味があります。
よく座右の銘として使われる四字熟語ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「一日一善」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「一日一善」の意味は『1日に一つの善行をして、それを積み重ねるようにすること』
一日一善の読み方は「いちにちいちぜん」です。
「一日一善」の由来は、仏教の「六度万行」です。
良い行いを6つの種類に分類したものを、六行と言います。
一日に六行の中から1つ行うことで、他の5つも実践したことになるというお釈迦様の教えが語源となり、できた言葉が「一日一膳」です。
『一日一善』には
- 1日に一つの善行をして、それを積み重ねるようにしなさいという呼びかけ
などの意味があります。
「一日一善」の正しい使い方を例文で紹介!
「一日一善」は、1日のうちに良いことを一つでも行うことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
社会人になってから、一日一善を目標にしています。
例文②
一日一善を実行している祖父のことを尊敬しています。
例文③
一日一善として、公園のごみ拾いをしました。
例文④
一日一善を心がけるようになってから、運気が上がった気がします。
例文⑤
座右の銘は「一日一善」です。街中で困っている人がいたら声をかけるようにしています。
【一日一善を使う時の注意点】
「一日一善」の行動例としては、ゴミ拾いや電車の席を譲ることなど、「ありがとう」と感謝されることが多いです。
ほんの少しの言動で、周りの人はもちろん自分自身も気持ちよく過ごすことができるのが「一日一善」のよさです。
「一日一善」の類義語・言い換えは「勧善懲悪」
『一日一善』の類義語や言い換えの言葉は「勧善懲悪」です。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 勧善懲悪
類義語①勧善懲悪の意味
善事を勧め、悪事を懲らすこと。特に、小説・芝居などで、善玉が最後には栄え、悪玉は滅びるという筋書きによって示される、道徳的な見解にいう。勧懲。
引用:goo辞書
子供向けのストーリーは、勧善懲悪がテーマになっているものが多いです。
「一日一善」と「一日一膳」の違いは?
「一日一善」と「一日一膳」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「一日一善」には1日に一つの善行をして、それを積み重ねるようにしなさいという呼びかけという意味がありますが、
それに対し「一日一膳」には、1日に一杯はご飯を食べるという意味があります。
「善」と「膳」は似ている漢字ですが、全く意味が異なります。
変換ミスや、書き間違えには気をつけましょう。
「一日一善」は英語で『one good deed per day』
一日一善は英語の『one good deed per day』に言い換えることができます。
英語の『one good deed per day』には
- 一日一善
という意味があります。
「一日一善」の対義語・反対語はありません
一日一善の対義語は、ありません。