「自制」という言葉には、「自分の感情や欲望をおさえること」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「自制」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「自制」の意味は『自分の感情や欲望をおさえること』
自制の読み方は「じせい」です。
語源はおのれという意味の「自」とおしとどめるという意味の「制」から来ており、
- 「自」はおのれ
- 「制」はおしとどめる
の2つが合わさってできた言葉です。
『自制』には
- 自分の感情や欲望をおさえること
などの意味があります。
「自制」の正しい使い方を例文で紹介!
「自制」は、自分をおさえるという意味で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
お菓子を食べ過ぎないよう自制している。
例文②
自制心を失った様子の彼を初めて見た。
例文③
余計なことをしないよう自制しなさい。
例文④
弟はお酒を前にすると自制が効かずに飲み過ぎてしまう。
例文⑤
強い怒りは自制心を失う要因となる。
「自制」の類義語・言い換え4選
『自制』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 我慢
- 控える
- 自粛
- 慎む
類義語①我慢の意味
1.耐え忍ぶこと。こらえること。辛抱。
2.我意を張ること。また、そのさま。強情。
3.仏語。我に執着し、我をよりどころとする心から、自分を偉いと思っておごり、他を侮ること。高慢。
引用:Weblio辞書
行きたいイベントがあったが、金欠なので我慢した。
類義語②控えるの意味
健康のために外食を控えるようにしている。
類義語③自粛の意味
自分から進んで、行いや態度を慎むこと。
引用:goo辞書
そのタレントは不祥事を起こして活動を自粛している。
類義語④慎むの意味
1.あやまちをおかさないように気をつける。心をひきしめ、ひかえめな態度をとる。大事をとる。自重する。
2.神や尊いものに対して、うやまいの心をもって尊ぶ。うやうやしくかしこまった態度をとる。尊んでつき従う。
3.物忌みをする。斎戒する。
引用:コトバンク
会議中の私語は慎むように。
「自制」と「自重」の違いは?
「自制」と「自重」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「自制」には自分の感情や欲望をおさえることという意味がありますが、
それに対し「自重」には、言動を慎んで軽はずみなことをしないことという意味があります。
「自制」は感情や欲望を「自重」は言動を控えるという意味で使われます。
「自制」は英語で『self-control』
自制は英語の『self-control』に言い換えることができます。
英語の『self-control』には
- 自制(心)
- 自己制御
という意味があります。
「自制」の対義語・反対語は『放縦』
自制の対義語は、『放縦』になります。
放縦には
- 何の規律もなく勝手にしたいことをすること
などの意味があり、やりたい放題という意味で用いられます。
「自制」は本当はしたいことでも何らかの要因のために自分の感情や欲望をおさえること、
「放縦」は何のしがらみも無いので自分のしたいことを好き勝手にやることです。