「自署」という言葉には、「自分で自分の氏名を書き記すこと」という意味があります。
書類を手書きする際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「自署」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「自署」の意味は『自分で自分の氏名を書き記すこと』
自署の読み方は「じしょ」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「自」は自らという意
- 「署」は書きつけるという意味
の2つが合わさってできた言葉です。
『自署』には
- 自分で自分の氏名を書き記す
などの意味があります。
「自署」の正しい使い方を例文で紹介!
「自署」は、自分で自分の氏名を書き記す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
こちらの欄に自署をお願いします。
例文②
必要書類全てに自署をしたので、手が疲れた。
例文③
新しいクレジットカードの裏面に自署をしておかないと。
例文④
誓約書に緊張しながら自署をした。
例文⑤
氏名欄には自署をお願いしております。
自署とはよく公的な書類などで求められるものです。
丁寧に読みやすい文字で書くことが大切ですね。
「自署」の類義語・言い換え3選
『自署』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- サイン
- 署名
- 手署
類義語①サインの意味
[名](スル)
- ㋐署名すること。署名。「小切手に―する」㋑スポーツ選手や芸能人などがファンのために自分の名前を色紙などに書くこと。英語ではautographという。
- 符号。信号。また、合図すること。「目くばせで―を送る」
- スポーツで、示し合わせた合図によるプレーの指示。シグナル。
引用:goo辞書
こちらにサインをお願いします。
類義語②署名の意味
[名](スル)本人が自分の名を書類などに書くこと。また、その書かれたもの。「契約書に―する」
引用:goo辞書
駅前で署名運動をしていたよ。
類義語③手署の意味
[名](スル)自分の手で自分の氏名を書くこと。自署。「契約書に―する」
引用:goo辞書
不動産の契約書に手署した。
「自署」と「署名」の違いは?
「自署」と「署名」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「自署」には自分で自分の氏名を書き記すことという意味がありますが、
それに対し「署名」には、本人が自分の名を書類などに書くことや、書かれたものという意味があります。
自分で自分の名前を書くという意味では同じですが、「署名」には書かれたものを指すという意味もありますので、使い分けるようにしましょう。
「自署」は英語で『autograph』
自署は英語の『autograph』に言い換えることができます。
autographの意味
[名]UC
1(自筆の)署名,自署,サイン(◆この意味では sign,signature は用いない;書類・手紙の末尾などの署名は signature)
2自筆,肉筆;(特に)自筆の原稿[手紙,楽譜]
━━[形]
1署名が書かれている
2自筆の
━━[動]他〈本・写真などに〉自署する,サインする;…を自筆で書く
引用:goo辞書
英語の『autograph』には
- 署名
- 自署
- サイン
という意味があります。
「自署」の対義語・反対語は『代署』
自署の対義語は、『代署』になります。
代署には
- 本人に代わって署名すること
などの意味があり、代理人が署名する際などに用いられます。
自分で署名するから「自署」、代わって署名する場合は「代署」と覚えましょう。