「常態」という言葉には、「平常の状態」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「常態」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「常態」の意味は『平常の状態』
常態の読み方は「じょうたい」です。
明確な語源や由来はありませんが、「常」と「態」のそれぞれの意味は、
- 「常」は、つね
- 「態」は、ありさま
この2つが合わさってできた言葉です。
『常態』には
- 平常の状態
などの意味があります。
「常態」の正しい使い方を例文で紹介!
「常態」は、平常の状態を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

夏の異常気象が常態になってきている。
例文②

長時間労働が常態化している。
例文③

米の在庫不足が常態化している。
例文④

この道は夕方がの渋滞が常態となっているので、気をつけてください。
例文⑤

ようやくノーマスクが常態になってきた。
【常態を使う時の注意点】
「常態」は、通常の状態を表す言葉ですが、少し硬い表現で、ビジネスや報告書で使われます。
日常会話ではやや馴染みにくいため、「ふだん通り」や「いつも通り」と言い換えるとよいでしょう。
「常態」の類義語・言い換え2選
『常態』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 普段
- 通常
類義語①普段の意味
日常のこと。副詞的にも用いる。平生(へいぜい)。いつも。
引用:Weblio辞書

普段はリュックを使っています。
類義語②通常の意味
特別でなく、普通の状態であること。世間一般にみられる状態であること。副詞的にも用いる。
引用:Weblio辞書

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「常態」と「状態」の違いは?
「常態」と「状態」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「常態」には通常の状態という意味がありますが、
それに対し「状態」には、物事のありさまという意味があります。
「常態」が普段の変わらない様子を表すのに対し、「状態」は一時的な変化も含む広い意味で使われます。
「常態」と「状態」はどちらも「じょうたい」と読み、物事のありさまを表しますが、意味が異なるため、時と場合に応じて使い分けましょう。
「常態」は英語で『normal state』
常態は英語の『normal state』に言い換えることができます。
英語の『normal state』には
- 正規状態
- 標準状態
という意味があります。
「常態」の対義語・反対語は『非常』
常態の対義語は、『非常』になります。
非常には
- 普通でない差し迫った状態
- 思いがけない変事
- 緊急事態
などの意味があり、普通でない差し迫った状態を表す際に用いられます。

日頃から非常時に備えておくことは大切です。
平常の状態という意味の「常態」に対して、普通でない差し迫った状態という意味の「非常」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
