「冗長」という言葉には、「文章・話などが、むだが多くて長いこと」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「冗長」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「冗長」の意味は『文章・話などが、むだが多くて長いこと』

冗長の読み方は「じょうちょう」です。
明確な語源や由来はありませんが、「冗」と「長」のそれぞれの意味は、
- 「冗」は、くどくどしい
- 「長」は、長いこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『冗長』には
- 文章・話などが、むだが多くて長いこと
などの意味があります。
「冗長」の正しい使い方を例文で紹介!

「冗長」は、文章・話などが、むだが多くて長いことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

彼の説明は冗長なものでした。
例文②

冗長なプレゼンは、誰も聞いていない。
例文③

ここ文章は冗長になってしまっているから、もう少し短くしてもいいのでは?
例文④

午後一番の冗長な会議は眠たくなる。
例文⑤

この内容は自分で書いていても冗長だと思っていました。
【冗長を使う時の注意点】
「冗長」は、よく「じょちょう」と読み間違えられるため、「じょうちょう」と正しく覚えましょう。
また、くどい様子や無駄が多いというマイナスの意味合いで使われる言葉ですので、使用の際には注意が必要です。
「冗長」の類義語・言い換え5選

『冗長』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 冗漫
- 過剰
- 余計
- くどい
- 長たらしい
類義語①冗漫の意味
表現に締まりがなくてむだが多いこと。また、そのさま。
引用:goo辞書

冗漫な文章は読んでいて眠くなります。
類義語②過剰の意味
必要な程度や数量を越えて多いこと。ありあまること。また、そのさま。
引用:goo辞書

比喩表現を過剰に使うのはやめた方がいいです。
類義語③余計の意味
必要な度を超えてむだなこと。また、そのものや、そのさま。
引用:goo辞書

余計なエピソードは書かないほうがいいですよ。
類義語④くどいの意味
同じようなことを繰り返して言ったり長々と続けたりして、うんざりさせる。しつこくて、うるさい。
引用:goo辞書

彼氏からよく、お前の話はくどいと言われます。
類義語⑤長たらしいの意味
いかにも長い。いやになるほど長い。長ったらしい。
引用:goo辞書

部長の話は、長たらしくて嫌になります。

「冗長」と「冗漫」の違いは?

「冗長」と「冗漫」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「冗長」には文章・話などが、むだが多くて長いことという意味がありますが、
それに対し「冗漫」には、表現に締まりがなくてむだが多いことという意味があります。
どちらも文章や話に無駄が多く、くどいことを意味する言葉ですが、「冗長」は無駄が多いというニュアンスが強く、「冗漫」は話の内容が散らかっていてまとまりがないというニュアンスが強い言葉です。
似ている言葉ですが、時と場合に応じて使い分けましょう。
「冗長」は英語で『redundant』

冗長は英語の『redundant』に言い換えることができます。
英語の『redundant』には
- 余分の
- 冗長な
- 冗語の
- 余剰とされた
という意味があります。
「冗長」の対義語・反対語は『端的』

冗長の対義語は、『端的』になります。
端的には
- てっとりばやく要点だけをとらえるさま
などの意味があり、てっとりばやく要点だけをとらえる様子を表す際に用いられます。

時間がないので、端的に話してください。
文章・話などが、むだが多くて長いことという意味の「冗長」に対して、てっとりばやく要点だけをとらえる様子を表す「端的」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
