「開示」という言葉には、「限られた人や組織に情報や事実を明らかにする」という意味があります。
特定の人に対し、はっきりとした情報を共有するときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「開示」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「開示」の意味は『限られた人や組織に情報や事実を明らかにする』
開示の読み方は「かいじ」です。
語源は
- 「開(かい)」は、ひらく。
- 「示(じ)」は、しめす、わかるように見せる。
の2つが合わさってできた言葉です。
『開示』には
- 情報や事実を隠さずに明らかにする
- 説き明かす
などの意味があります。
「開示」の正しい使い方を例文で紹介!
「開示」は、特定の人に対し、はっきりとした情報を共有するときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらない可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
私たちは情報を開示し、誠実にお客様に接しています。
例文②
開示により、私たちのビジネス実践が明確になります。
例文③
弊社の社会責任についての詳細は、報告書で開示されています。
例文④
公式ウェブサイトで開示されている新製品の詳細を確認します。
【開示を使う時の注意点】
相手がわかりやすく、正確な情報を受け取れるようにすることが大事であり、誤解を避けるために簡潔な表現と丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
「開示」の類義語・言い換え4選
『開示』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ディスクロージャー
- 明示
- 公開
- 掲示
類義語①ディスクロージャーの意味
- 企業が経営内容に関する情報を公開すること。企業内容開示。
- 国や地方自治体が住民や国民の請求に応じて公文書を公開すること。
引用:Wiktionary
信頼を築くために、ディスクロージャーは不可欠です。
類義語②明示の意味
はっきりと示すこと。
引用:Wiktionary
好きなことを明示せずに生きるのはもったいない。
類義語③公開の意味
- 自由に見たり聞いたりできるように公に開放すること。
- 映画などの上映を開始すること。
引用:Wiktionary
新しいレシピの秘密を公開します!
類義語④掲示の意味
人目につく所に掲げ示すこと。
引用:Wiktionary
話題の映画の掲示されているポスター、デザインが素敵!
「開示」と「公開」の違いは?
「開示」と「公開」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「開示」には限られた人や組織に情報や事実を明らかにするという意味がありますが、
それに対し「公開」には、特別な条件や制限なしに広く知らせるという意味があります。
要するに開示は秘密情報やプライバシーにかかわる情報を「特定の相手」に提供する際に使われるのに対し、公開は報道機関やウェブサイトを通じて行われることが多く「一般の人々」がアクセスできるように情報を知らせる際に使われます。
「開示」は英語で『disclosure』
開示は英語の『disclosure』に言い換えることができます。
英語の『disclosure』には
- 普段は知られていない情報や他の人が知るのが難しい情報を、明らかにする
- 説き明かす
という意味があります。
「開示」の対義語・反対語は『秘匿』
開示の対義語は、『秘匿』になります。
秘匿には
- 秘かに隠す
などの意味があり、他人に見られないよう情報や物事を隠すなど、安全と信頼性を確保するために用いられます。
「開示」と「秘匿」の違いは情報の扱い方で、開示は情報の共有を指し、秘匿は情報の保護を指します。