「解釈」という言葉には、「意味を理解し内容を説明すること」という意味があります。
物事の意味を求めたり感想を述べたりする際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「解釈」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「解釈」の意味は『意味を理解し説明すること』
【解釈の意味】
1 言葉や文章の意味・内容を解きほぐして明らかにすること。また、その説明。「徒然草を―する」「英文―」
2 物事や人の言動などについて、自分なりに考え理解すること。「善意に―する」
引用:goo辞書
解釈の読み方は「かいしゃく」です。
解と釈のどちらも「理解する、ときあかす」の意味があり、
- 「解」はひとつにまとまったものを分けたりばらばらにする、解く
- 「釈」は文章や言葉の意味を解き明かす
の2つが合わさってできた言葉です。
『解釈』には
- 言葉や物事の意味や内容を説明すること
- 物事を自分の経験や判断力に基づき理解すること
- 法令の意味を理解し、その内容が動かないようにすること
などの意味があります。
「解釈」の正しい使い方を例文で紹介!
「解釈」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①「拡大解釈」の使い方
拡大解釈は、言葉や文章の意味を自分に都合のいいように広げて解釈するという意味で使われます。
自分勝手な解釈として否定的な意味で使われることが多いです。
【例文①】
彼は何事も拡大解釈をする癖がある。
【例文②】
拡大解釈しすぎて本来の意味が見えなくなっている。
例文②「解釈不能」
解釈不能は、理解できない言葉などに使われます。
意味がわからない言葉や筋の通らないことなどに使われます。
【例文①】
父の寝言は解釈不能だ。
【例文②】
この論文は飛躍し過ぎて解釈不能です。
例文③「自己解釈」
自己解釈は、自分なりに判断し考えたことという意味で使われます。
主観的な考えを述べるときなどに使われます。
【例文①】
この結果は単純に練習不足だったと自己解釈している。
【例文②】
あくまでも自己解釈なので正しい答えではありません。
【解釈を使う時の注意点】
解釈とは、自分の経験や判断に基づいた考えなので主観的な言葉です。
「解釈」の類義語・言い換え5選
『解釈』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 考察
- 把握
- 反芻
- 咀嚼
- 見解
類義語①考察の意味
名](スル)物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと。「深い—を加える」「日本人の社会意識について—する」
引用:weblio辞書
調査結果から考察すれば原因を突き止められるはずです。
類義語②把握の意味
私が把握している情報とは食い違いがあります。
類義語③反芻の意味
ここ何日かの出来事を反芻してみる。
類義語④咀嚼の意味
上司の言葉を咀嚼してから同僚に説明した。
類義語⑤見解の意味
物事に対する考え方や価値判断。「—の相違」「—を明らかにする」
引用:weblio辞書
これはあくまでも私の見解です。
「解釈」と「理解」の違いは?
「解釈」と「理解」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「解釈」には物事の意味や内容を自分なりに判断してわかるという意味がありますが、
それに対し「理解」には物事の意味や内容を知る、他人の気持ちや立場がわかるという意味があります。
意味や内容がわかるという意味では同じですが、解釈には自分なりにわかるという主観的な意味があり、理解には一般的な常識や相手の立場がわかるという客観的な意味がありますので、このふたつは意味が異なる言葉と言えます。
「解釈」は英語で『interpretation』
解釈は英語の『interpretation』に言い換えることができます。
英語の『interpretation』には
- 解釈、受け止め方
- 劇での役作り、演出
- 通訳をすること
という意味があります。
「解釈」の対義語・反対語はなし
解釈の対義語は、ありません。
「解釈」のみでは対義語はありませんが、解釈という言葉を使う場面によって使い分けるならば
- 「個人的解釈」の反対は「一般的解釈」になり、
- 「拡大解釈」の反対は「縮小解釈」になります。
シチュエーションに合わせて言葉を使い分ける必要があります。