「可決」という言葉には、「会議で、提出議案の承認を決定すること」という意味があります。
何かを決定するシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「可決」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「可決」の意味は『会議で、提出議案の承認を決定すること』

可決の読み方は「かけつ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「可」と「決」のそれぞれの意味は、
- 「可」は、よしとする
- 「決」は、決める
この2つが合わさってできた言葉です。
『可決』には
- 会議で、提出議案の承認を決定すること
などの意味があります。
「可決」の正しい使い方を例文で紹介!

「可決」は、会議で、提出議案の承認を決定することを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

新しい予算案が可決された。
例文②

賛成多数で法案が可決された。
例文③

住民投票を経て、新条例が可決されました。
例文④

明日の議会で新法案が可決されるかが注目されています。
例文⑤

先月可決された議案が、明日から施行されます。
【可決を使う時の注意点】
「可決」は、議案や法案などが正式に承認されることを意味します。
一般的に日常会話では使われず、ビジネスシーンや政治界などで用いられますので、覚えておきましょう。
「可決」の類義語・言い換え3選

『可決』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 議決
- 決議
- 採決
類義語①議決の意味
合議して決定すること。また、その決定された事柄。
引用:Weblio辞書

新たな条例が市議会で議決された。
類義語②決議の意味
会議である事柄を決定すること。また、その決定した内容。
引用:Weblio辞書

株主総会での決議内容をまとめました。
類義語③採決の意味
会議で、議案の採否を会議構成員の賛否をとって決定すること。
引用:Weblio辞書

予算案は議会で採決されました。

「可決」と「議決」の違いは?

「可決」と「議決」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「可決」には会議で、提出議案の承認を決定することという意味がありますが、
それに対し「議決」には、合議して決定することという意味があります。
「可決」は、提出した議案が承認されたことを意味しますが、「議決」は、議題について審議し決定を下すという行為そのものを指します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「可決」は英語で『approve』

可決は英語の『approve』に言い換えることができます。
英語の『approve』には
- (…に)賛成する
- (…を)(正式に)承認する
- 認可する
などという意味があります。
「可決」の対義語・反対語は『否決』

可決の対義語は、『否決』になります。
否決には
- 提出議案の不賛成または不承認を議決すること
などの意味があり、提出議案の不賛成または不承認を議決することを表す際に用いられます。

修正案は否決されました。
会議で、提出議案の承認を決定することという意味の「可決」に対して、提出議案の不賛成または不承認を議決することという意味の「否決」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
