「確執」という言葉には、「互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと」という意味があります。
対立関係を表す時などによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「確執」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「確執」の意味は『互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと』
確執の読み方は「かくしつ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「確」と「執」のそれぞれの意味は、
- 「確」は、確かに
- 「執」は、揺るがないこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『確執』には
- 互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと
- 主張を譲らないために生じる不和
などの意味があります。
「確執」の正しい使い方を例文で紹介!
「確執」は、互いに自分の意見を強く主張して譲らないことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今回の帰省で、兄との確執が深まった。
例文②
彼女をめぐって、親友との間に確執が生じた。
例文③
戦争が終わっても両国の間には、確執が残るだろう。
例文④
母と父の確執は深まるばかりで、熟年離婚するのではないかとヒヤヒヤする。
例文⑤
国同士の確執が解消され、これから貿易が盛んになるだろう。
【確執を使う時の注意点】
「確執」は一般的に「かくしつ」と読みますが、「かくしゅう」と読む場合もあります。
「かくしゅう」と読んでも意味合いは同じです。
「確執」の類義語・言い換え3選
『確執』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 軋轢
- 不和
- 敵対
類義語①軋轢の意味
仲が悪くなること。
引用:goo辞書
親友と喧嘩して、軋轢が生じた。
類義語②不和の意味
仲が悪いこと。仲たがい。
引用:goo辞書
私と彼女は、入社当時から不和です。
類義語③敵対の意味
相手を敵とみなして対抗すること。敵としてはむかうこと。
引用:goo辞書
彼女は、彼に対して敵対しているように見える。
「確執」と「対立」の違いは?
「確執」と「対立」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「確執」には互いに自分の意見を強く主張して譲らないことという意味がありますが、
それに対し「対立」には、二つのものが互いに譲らないで張り合うことという意味があります。
「確執」は、自分の主張を譲らないことで関係が悪くなることを表しますが、「対立」は二つのものが互いに張り合うことを表します。
譲らないという点は同じですが、ニュアンスが異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「確執」は英語で『discord』
確執は英語の『discord』に言い換えることができます。
英語の『discord』には
- 不一致
- 不和
などという意味があります。
「確執」の対義語・反対語は『円満』
確執の対義語は、『円満』になります。
円満には
- 物事のようすや人柄などが、調和がとれていて穏やかなこ
などの意味があり、物事の調和がとれていて穏やかであることを表す際に用いられます。
円満に退職することができてよかった。
互いに自分の意見を強く主張して譲らないことという意味の「確執」に対して、物事の調和がとれていて穏やかであることを表す「円満」は、反対の意味の言葉として使うことができます。