「河童の川流れ」という言葉には、「その道の名人でも、時には失敗することがあることのたとえ」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「河童の川流れ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「河童の川流れ」の意味は『その道の名人でも、時には失敗することがあることのたとえ』
河童の川流れの読み方は「かっぱのかわながれ」です。
語源は、泳ぎの上手な河童でも、時には川の水に流されてしまうことがあるという内容の日本民話です。
『河童の川流れ』には
- その道の名人でも、時には失敗することがあることのたとえ
などの意味があります。
「河童の川流れ」の正しい使い方を例文で紹介!
「河童の川流れ」は、その道の名人でも、時には失敗することがあることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
優勝候補の君が初戦敗退なんて。河童の川流れだね。
例文②
いつも満点な彼が赤点を取るなんて、河童の川流れとはこのことか。
例文③
なんでも卒なくこなす君が寝坊だなんて。河童の川流れだね。
例文④
しっかり者の姉が財布を無くすなんて。河童の川流れだ。
例文⑤
なんでもよくできる君は、少しでもミスすると河童の川流れだと言われてしまうね。
【河童の川流れを使う時の注意点】
「河童の川流れ」は、どんな人でも失敗することはある、という意味のことわざです。
失敗してしまった人を励ます時などに使われますので、覚えておきましょう。
「河童の川流れ」の類義語・言い換え3選
『河童の川流れ』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 弘法にも筆の誤り
- 猿も木から落ちる
- 上手の手から水が漏れる
類義語①弘法にも筆の誤りの意味
弘法大師のような書の名人でも、書き損じることがある。その道に長じた人でも時には失敗をすることがあるというたとえ。猿も木から落ちる。
引用:goo辞書
こんな単純な計算を間違うなんて。弘法にも筆の誤りだね。
類義語②猿も木から落ちるの意味
木登りがじょうずな猿でも時には誤って落ちる。その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえ。弘法にも筆の誤り。上手 (じょうず) の手から水が漏れる。
引用:goo辞書
猿も木から落ちるというように、誰にでもミスはあるよ。
類義語③上手の手から水が漏れるの意味
どんなに上手な人でも、ときには失敗することがあるというたとえ。
引用:goo辞書
上手の手から水が漏れるというし、そんなに落ち込むなよ。
「河童の川流れ」と「猿も木から落ちる」の違いは?
「河童の川流れ」と「猿も木から落ちる」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「河童の川流れ」にはその道の名人でも、時には失敗することがあることのたとえという意味がありますが、
それに対し「猿も木から落ちる」には、その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえという意味があります。
どちらも、どんなに上手な人でも時には失敗することがあるという意味で使われることわざです。
題材となっているのが河童が猿かという違いだけで、意味はほぼ同じですので類義語として使うことができます。
「河童の川流れ」は英語で『anyone can make a mistake』
河童の川流れは英語の『anyone can make a mistake』に言い換えることができます。
英語の『anyone can make a mistake』には
- だれにも過ちはあるもの
という意味があります。
「河童の川流れ」の対義語・反対語はありません
河童の川流れの対義語は、ありません。