「閑古鳥」という言葉には、「カッコウの異名」という意味があります。
「閑古鳥が鳴く」という表現でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「閑古鳥」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「閑古鳥」の意味は『カッコウの異名』
閑古鳥の読み方は「かんこどり」です。
語源は、カッコウが「カッコー」と鳴くことに由来します。
また、その鳴き声が人里離れた静かな場所で寂しげに響くことから、客が来ずに静まり返った店の様子を「閑古鳥が鳴く」と言うようになりました。
『閑古鳥』には
- カッコウの異名
- 店や街などで商売がはやらず、客足がなく、すっかり寂れた様子を「閑古鳥が鳴く」という
などの意味があります。
「閑古鳥」の正しい使い方を例文で紹介!
「閑古鳥」は、もの寂しい様子を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

その店は、連休なのに閑古鳥状態だ。
例文②

新しく開店した店は立地が悪いのか、毎日閑古鳥が鳴いている。
例文③

閑古鳥が鳴いていた店も、SNSをうまく活用することで客数を増やしている。
例文④

実家の中華屋は、連日閑古鳥が鳴いていると父が嘆いていた。
例文⑤

イベント開始直後は人が少なく、会場には閑古鳥が鳴いていた。
【閑古鳥を使う時の注意点】
「閑古鳥」は一般的に「閑古鳥が鳴く」という表現で使われます。
客が来ず寂しい様子を表す表現で、単にすることがなくて暇であるという意味ではありません。
使用の際には注意しましょう。
「閑古鳥」の類義語・言い換え4選
『閑古鳥』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 閑散
- 不振
- 過疎
- 不人気
類義語①閑散の意味
ひっそりと静まりかえっていること。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

いつもは混んでいるイオンも、今日は閑散としている。
類義語②不振の意味
勢い・成績・業績などがふるわないこと。盛んでないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

景気が悪く、業績不振が続いている。
類義語③過疎の意味
極度にまばらなこと。特に、ある地域の人口が他に流出して少なすぎること。
引用:Weblio辞書

地元は過疎化が進んでいる。
類義語④不人気の意味
人気がないこと。評判がよくないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

新デザインの商品はなぜか不人気らしい。

「閑古鳥」と「閑散」の違いは?
「閑古鳥」と「閑散」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「閑古鳥」にはもの寂しい様子という意味がありますが、
それに対し「閑散」には、ひっそりと静まりかえっていることという意味があります。
「閑古鳥」は、店や場所が寂しい様子を比喩的に表すくだけた表現ですが、「閑散」は、人通りや客足が少ない状態を客観的に表す言葉です。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「閑古鳥」は英語で『cuckoo』
閑古鳥は英語の『cuckoo』に言い換えることができます。
英語の『cuckoo』には
- カッコウ
- まぬけ
などという意味があります。
「閑古鳥」の対義語・反対語は『繁盛』
閑古鳥の対義語は、『繁盛』になります。
繁盛の意味
にぎわい大いに栄えること。また、そのさま。はんせい。
引用:Weblio辞書
繁盛には
- にぎわい大いに栄えること
などの意味があり、にぎわい大いに栄えることを表す際に用いられます。

そのクレープ屋は、テレビで取り上げられてから連日大繁盛だ。
もの寂しい様子を表す「閑古鳥」に対して、にぎわい大いに栄えることという意味の「繁盛」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
