「感謝の念に堪えません」という言葉には、「ありがたいと思う気持ちが抑えようもなく溢れてくる」という意味があります。
感謝の気持ちを表す場面でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「感謝の念に堪えません」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「感謝の念に堪えません」の意味は『ありがたいと思う気持ちが抑えようもなく溢れてくる』
感謝の念に堪えませんの読み方は「かんしゃのねんにたえません」です。
語源は、感謝したいと感じる気持ちを意味する「感謝の念」と、感情を抑えきれないことを意味する「堪えない」が組み合わされた言葉です。
『感謝の念に堪えません』には
- 「ありがたい」と思う気持ちが抑えようもなく溢れてくる
- 感謝の度合いの深さを述べる
などの意味があります。
「感謝の念に堪えません」の正しい使い方を例文で紹介!
「感謝の念に堪えません」は、深い感謝の気持ちを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
たくさんのことを教えていただき、感謝の念に堪えません。
例文②
ここまで育てていただき、感謝の念に堪えません。
例文③
細やかなご指導をいただき、感謝の念に堪えません。
例文④
イベントの成功は、皆様のおかげです。感謝の念に堪えません。
例文⑤
短い納期でクオリティーの高い仕事をしていただき、感謝の念に堪えません。
【感謝の念に堪えませんを使う時の注意点】
間違えやすい表記として「感謝の念に耐えません」「感謝の念に絶えません」などがあります。
同じく「たえる」と読む漢字ですが、「耐える」は影響を受けずに持ち堪えること、「絶える」は止まることを意味していますので、「感謝の念」に続く言葉としては不適切です。
正しくは「感謝の念に堪えません」ですので、しっかりと覚えましょう。
「感謝の念に堪えません」の類義語・言い換え3選
『感謝の念に堪えません』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 感謝申し上げます
- 深謝いたします
- 拝謝いたします
類義語①感謝申し上げますの意味
いつも迅速な対応をしていただき、感謝申し上げます。
類義語②深謝いたしますの意味
時間外にご対応いただき、深謝いたします。
類義語③拝謝いたしますの意味
お気遣いいただき、拝謝いたします。
「感謝の念に堪えません」と「感謝に堪えません」の違いは?
「感謝の念に堪えません」と「感謝に堪えません」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「感謝の念に堪えません」にはありがたいと思う気持ちが抑えようもなく溢れてくるという意味がありますが、
それに対し「感謝に堪えません」にも、抑えられないほどの感謝の気持ちを表すという意味があります。
どちらも感謝の気持ちが深いことを表す言葉で、同じ意味をもちますが、「感謝の念に堪えません」の方が一般的な言い回しです。
「感謝の念に堪えません」は英語で『full of gratitude』
感謝の念に堪えませんは英語の『full of gratitude』に言い換えることができます。
英語の『full of gratitude』には
- 感謝の気持ちでいっぱい
という意味があります。
「感謝の念に堪えません」の対義語・反対語はありません
感謝の念に堪えませんの対義語は、ありません。