「箇所」という言葉には、「問題になっているその場所」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「箇所」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「箇所」の意味は『問題になっているその場所』
箇所の読み方は「かしょ」です。
語源は、2つの漢字の組み合わせで
- ものを数える時に使われていた「箇」
- 場所を表す「所」
が組み合わされたことで「箇所」という言葉になったと言われています。
『箇所』には
- 問題になっているその場所
- 数を表す漢語に付いて、特定の部分や場所の数を表す
などの意味があります。
「箇所」の正しい使い方を例文で紹介!
「箇所」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①名詞として使う時
問題になっている場所を表す際などに使われます。
【例文①】
エアコンの故障している箇所を直してもらいました。
【例文②】
資料の修正箇所に赤ペンでチェックを入れておきました。
例文②助数詞として使う時
数を表す漢語に付いて、特定の部分や場所の数を表す際に使われます。
【例文①】
この間違い探しには、五箇所の間違いがあります。
【例文②】
この家にはトイレが三箇所あります。
【箇所を使う時の注意点】
助数詞としてつかわれる場合は「カ所」や「ヶ所」と表記される場合があります。
意味は同じですが、「箇」の略語として「カ」や「ヶ」が使われているため、公的な文章では使用しないようにしましょう。
「箇所」の類義語・言い換え3選
『箇所』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ポイント
- 部分
- 所
類義語①ポイントの意味
点。箇所。
引用:goo辞書
ここは通学路の中でも車通りが多く、危険なポイントです。
類義語②部分の意味
全体をいくつかに分けたものの一つ。
引用:goo辞書
この部分は壊れやすいので注意して扱ってください。
類義語③所の意味
部分。箇所。点。
引用:goo辞書
その所にはほこりが溜まりやすいです。
「箇所」と「場所」の違いは?
「箇所」と「場所」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「箇所」には問題になっているその場所という意味がありますが、
それに対し「場所」には、何かが存在したり行われたりする所という意味があります。
「箇所」は問題になっている場所をピンポイントで表す言葉ですが、「場所」はある程度広い範囲を表します。
また、「箇所」には助数詞としての意味がありますが、「場所」にはありません。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「箇所」は英語で『spot』
箇所は英語の『spot』に言い換えることができます。
英語の『spot』には
- 個所
- 場所
などという意味があります。
「箇所」の対義語・反対語はありません
箇所の対義語は、ありません。