「方を付ける」という言葉には、「物事の決着をつける」という意味があります。
何を終わらせることを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「方を付ける」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「方を付ける」の意味は『物事の決着をつける』
方を付けるの読み方は「かたをつける」です。
語源は、不完全なものという意味の「方」と、解決させるという意味の「付ける」が組み合わされた言葉です。
『方を付ける』には
- 物事の決着をつける
- 始末をつける
などの意味があります。
「方を付ける」の正しい使い方を例文で紹介!
「方を付ける」は、物事の決着をつけることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
15時までには方を付けたい。
例文②
社長が辞任することで方を付けるらしい。
例文③
この件は、私が責任をもって方を付けるよ。
例文④
彼はお金で方を付けたいようだ。
例文⑤
彼女との関係に方を付けてくる。
【方を付けるを使う時の注意点】
「方を付ける」は、「片を付ける」と表記されることがありますが、どちらでも間違いではありません。
「方を付ける」の類義語・言い換え4選
『方を付ける』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 決着
- 白黒はっきりさせる
- 幕引き
- けりを付ける
類義語①決着の意味
物事のきまりがついて終わりになること。
引用:goo辞書
夫は遺産相続の件で揉めていたが、やっと決着がついたようです。
類義語②白黒はっきりさせるの意味
物事の是か非かを明確にすること。善か悪か、有罪か無罪か、といった事柄を明確に切り分けることを指す語。
引用:Weblio辞書
今日という今日は、彼女から本当のことを聞き出して、白黒はっきりさせたい。
類義語③幕引きの意味
物事を終えること。終わりにすること。
引用:goo辞書
このスキャンダルは、社長が処分されることで幕引きした。
類義語④けりを付けるの意味
事案もしくは問題ごとに決着をつけて終局とすること。
引用:goo辞書
これから彼女と話をして、けりを付けてきます。
「かたをつける」と「けりをつける」の違いは?
「かたをつける」と「けりをつける」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「かたをつける」には物事の決着をつけるという意味がありますが、
それに対し「けりをつける」には、事案もしくは問題ごとに決着をつけて終局とすることという意味があります。
どちらも、物事に決着をつけるという意味の慣用句ですが、「かたをつける」はお金を使って解決した場合に使われることが多く、「けりをつける」は特に金銭が絡むことなく、物事が結末を迎えることを表す際に使われます。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「方を付ける」は英語で『solution』
方を付けるは英語の『solution』に言い換えることができます。
英語の『solution』には
- 解決
- 解明
- 解答
などという意味があります。
「方を付ける」の対義語・反対語はありません
方を付けるの対義語は、ありません。