「皮切りに」という言葉には、「最初に」などという意味があります。
何かが始まったことを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「皮切りに」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「皮切りに」の意味は『最初に』
皮切りにの読み方は「かわきりに」です。
語源は諸説ありますが、一説によると初めてすえるお灸を「皮切り」ということが関係していると言われています。
最初のお灸は皮を切られるほど熱くて痛いということから「皮切り」という言葉ができました。
『皮切りに』には
- 最初に
- 手始めに
- きっかけとして
などの意味があります。
「皮切りに」の正しい使い方を例文で紹介!
「皮切りに」は、「最初に」ということをを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼女の発言を皮切りに、議論が進んだ。
例文②
顔合わせのミーティングを皮切りに、チームのみんなの親睦が深まった。
例文③
ツリーへの点灯式を皮切りに、クリスマスイベントが始まりました。
例文④
あの商品のヒットを皮切りに、次々と売れ行きが伸びていった。
例文⑤
このイベントを皮切りに、どんどん仕事をいただけるようになりました。
【皮切りにを使う時の注意点】
「皮切りに」は、物事の始まりそのものを意味する言葉で、一般的にはポジティブなニュアンスで使われます。
ビジネスシーンでは、新しいプロジェクトのスタート時などによく使われますので覚えておきましょう。
「皮切りに」の類義語・言い換え3選
『皮切りに』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 筆頭
- 手始め
- はじめとする
類義語①筆頭の意味
ある範疇 (はんちゅう) の中で第一番に挙げられるもの。最も主だったもの。
引用:goo辞書
彼を筆頭に、優秀なメンバーが集められています。
類義語②手始めの意味
物事にとりかかる第一歩。しはじめ。
引用:goo辞書
家の大掃除の手始めに、賞味期限切れの食べ物を捨てました。
類義語③はじめとするの意味
色々なものの中で、特定のものを代表的な例として取り上げる時に使われる言葉。
引用:Weblio辞書
部長をはじめとするチームの皆さんに支えられて、この案件を終えることができました。
「〜を皮切りに」と「〜をはじめとして」の違いは?
「〜を皮切りに」と「〜をはじめとして」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「〜を皮切りに」には〜を手始めにという意味がありますが、
それに対し「〜をはじめとして」には、いくつかの中で代表的なものを例として取り上げてその他のものも同様であることという意味があります。
「〜を皮切りに」は、一番最初に行われたことを挙げ、それを手始めに次々と何かを行うという時に使われますが、「〜をはじめとして」は、複数の中で代表的なものを挙げ、その他のものも全て同様にという意味合いで使われます。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「皮切りに」は英語で『start with』
皮切りには英語の『start with』に言い換えることができます。
英語の『start with』には
- 皮切りに
という意味があります。
「皮切りに」の対義語・反対語はありません
皮切りにの対義語は、ありません。