「ケースバイケース」という言葉は、「個々の事例や状況に応じて、それぞれ別々に対応する」という意味があるカタカナ語です。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ケースバイケース」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ケースバイケース」の意味は『個々の事例や状況に応じて、それぞれ別々に対応する』
【ケースバイケースの意味】
個々の事例や状況に応じて、それぞれ別々に対応するという意味を持つ英語表現である。一律のルールや原則に縛られず、それぞれの事例が持つ特性や条件を考慮して判断や対応を行うことを示す。
引用:Weblio辞書
ケースバイケースの読み方は「けーすばいけーす」です。
語源は、「状況に応じて」という意味の英語「case by case」です。
『ケースバイケース』には
- 個々の事例や状況に応じて、それぞれ別々に対応する
- 一律のルールや原則に縛られず、それぞれの事例が持つ特性や条件を考慮して判断や対応を行うこと
などの意味があります。
「ケースバイケース」の正しい使い方を例文で紹介!
「ケースバイケース」は、個々の事例や状況に応じて、それぞれ別々に対応することを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子状況を見ながらケースバイケースで判断します。
例文②
B男納期は、案件ごとにケースバイケースで対応可能です。
例文③
C子在宅勤務の可否は、業務内容によりケースバイケースです。
例文④
B子内容を確認し、ケースバイケースでクレーム対応しましょう。
例文⑤
C男ケースバイケースで動ける後輩がいると助かる。
【ケースバイケースを使う時の注意点】
「ケースバイケース」は、状況に応じて対応するという意味でさまざまな場面で使いやすい言葉ですが、使い方によっては曖昧な印象を与えることがあります。
ビジネスシーンでは、判断の条件や理由を添えるとより分かりやすくなるでしょう。
「ケースバイケース」の類義語・言い換え2選
『ケースバイケース』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 状況次第
- 臨機応変
類義語①状況次第の意味
B子開催の可否は、天候などの状況次第となります。
類義語②臨機応変の意味
その時その場に応じて、適切な手段をとること。また、そのさま。
引用:Weblio辞書
A子臨機応変に動ける力が評価されます。

「ケースバイケース」と「臨機応変」の違いは?
「ケースバイケース」と「臨機応変」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ケースバイケース」には個々の事例や状況に応じて、それぞれ別々に対応するという意味がありますが、
それに対し「臨機応変」には、その時その場に応じて、適切な手段をとることという意味があります。
「ケースバイケース」は、事例や状況ごとに判断を分ける考え方を表しますが、「臨機応変」は、その場の状況に合わせて柔軟に対応する行動を指します。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「ケースバイケース」の対義語・反対語は『画一的』
ケースバイケースの対義語は、『画一的』になります。
画一的には
- 全体が一様で差異が見られない状態
などの意味があり、全体が一様で差異が見られない状態を表す際に用いられます。
B男画一的な対応では、顧客のニーズに応えられないこともある。
個々の事例や状況に応じて、それぞれ別々に対応するという意味の「ケースバイケース」に対して、全体が一様で差異が見られない状態を表す「画一的」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


