「捲土重来」という言葉には、「一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すこと」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「捲土重来」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「捲土重来」の意味は『一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すこと』
捲土重来の読み方は「けんどちょうらい」です。
語源は「捲土」と「重来」が組み合わされた四字熟語で、
- 「捲土」は、土煙が巻き上がることで、勢いの激しいことのたとえ
- 「重来」は、再びやって来ること
という意味があります。
『捲土重来』には
- 一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ
などの意味があります。
「捲土重来」の正しい使い方を例文で紹介!
「捲土重来」は、一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今回の提案はうまくいかなかったが、次回こそは捲土重来を果たしたい。
例文②
きっと彼ならできるでしょう。捲土重来を期待しています。
例文③
捲土重来となるように、より一層努力します。
例文④
彼女は今回こそは捲土重来を期すと言っていたが、結果はどうだったのだろう。
例文⑤
捲土重来、失敗を糧にがんばります。
【捲土重来を使う時の注意点】
「捲土重来」は「けんどちょうらい」と読むのが一般的ですが「けんどじゅうらい」と読んでも間違いではありません。
日常会話ではあまり馴染みのない四字熟語ですが、ビジネスシーンや改まった場面で使われる場合がありますので、しっかりと覚えておきましょう。
「捲土重来」の類義語・言い換え3選
『捲土重来』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- リベンジ
- 起死回生
- 名誉挽回
類義語①リベンジの意味
1 復讐すること。報復。仇討ち。
2 競技で、一度敗れたことのある相手と再び対戦すること。また、その相手を打ち負かすこと。借りを返すこと。
3 俗に、もう一度いどむこと。再び取り組むこと。
引用:goo辞書
次こそはリベンジを果たしたい。
類義語②起死回生の意味
危機的な状況を一気によい方向に立て直すこと。また、滅びかかったものをもとに戻すこと。
引用:goo辞書
彼は起死回生のホームランを打ちました。
類義語③名誉挽回の意味
一度失った信用や評判を、その後の言動によって取り戻すこと。
引用:goo辞書
この前のデートでは失敗してしまったので、今回で名誉挽回をしたい。
「捲土重来」は英語で『rally』
捲土重来は英語の『rally』に言い換えることができます。
英語の『rally』には
- 古い起こす
- 回復する
などという意味があります。
「捲土重来」の対義語・反対語は『再起不能』
捲土重来の対義語は、『再起不能』になります。
再起不能には
- 病気が治る可能性がないこと
- 失敗や挫折から立ち直ることができない状態のこと
などの意味があり、失敗や挫折から立ち直ることができない状態を表す際に用いられます。
5月からうつ病になり、再起不能になってしまった。
一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことを表す「捲土重来」に対して、失敗や挫折から立ち直ることができない状態のことという意味の「再起不能」は、反対の意味の言葉として使うことができます。