「研鑽を積む」という言葉には、「学問などを深く究める」という意味があります。
ビジネスやスポーツシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「研鑽を積む」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「研鑽を積む」の意味は『学問などを深く究める』
研鑽を積むの読み方は「けんさんをつむ」です。
語源は、学問や研究に励むという意味の「研鑽」と、繰り返し行うという意味の「積む」が組み合わされた言葉です。
『研鑽を積む』には
- 学問などを深く究める
- よく勉強しよく研究する
などの意味があります。
「研鑽を積む」の正しい使い方を例文で紹介!
「研鑽を積む」は、学問などを深く究めることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
日々、絶えず研鑽を積んでいたからこそ、彼は二刀流で成績を残しているのだろう。
例文②
僕も研鑽を積み、早くレギュラーになりたい。
例文③
研鑽を積むことを忘れず、毎日学んでいきたい。
例文④
この仕事には高い技術力が求められるため、研鑽を積む必要がある。
例文⑤
いつまでも研鑽を積み続ける彼は、本当に尊敬する。
【研鑽を積むを使う時の注意点】
「研鑽を積む」という言葉は、学問や知識だけではなく、仕事スキルやスポーツの技術などを高めるために努力することを表す場合があります。
「一生懸命取り組み、スキルアップする」という意味合いで使われることが多いため、覚えておきましょう。
「研鑽を積む」の類義語・言い換え2選
『研鑽を積む』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 精進
- 切磋琢磨
類義語①精進の意味
一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。
引用:goo辞書
今回の結果に驕らず、これからも精進いたします。
類義語②切磋琢磨の意味
学問をし、徳を修めるために、努力に努力を重ねること。また、友人どうしで励まし合い競い合って向上すること。
引用:goo辞書
切磋琢磨しあう仲間がいることは、幸せなことだよ。
「研鑽を積む」と「研鑽を重ねる」の違いは?
「研鑽を積む」と「研鑽を重ねる」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「研鑽を積む」には学問などを深く究めるという意味がありますが、
それに対し「研鑽を重ねる」には、学問などを繰り返し深く究めることという意味があります。
「研鑽を積む」は、地道に努力して知識や技術を深めていくというニュアンスで使われますが、「研鑽を重ねる」は、それまであったものに加えてさらに磨きをかけるというニュアンスで使われます。
ほとんど同じような意味ですが、使用する文脈やシーンに、より合う方を選んで使いましょう。
「研鑽を積む」は英語で『devote oneself to one's studies』
研鑽を積むは英語の『devote oneself to one's studies』に言い換えることができます。
英語の『devote oneself to one's studies』には
- 研鑚を積む
- 腰を入れて勉強に取り組む
という意味があります。
「研鑽を積む」の対義語・反対語は『怠慢』
研鑽を積むの対義語は、『怠慢』になります。
怠慢には
- 当然しなければならないことをしないこと
- なまけて、おろそかにすること
などの意味があり、しなければならないことを、なまけて疎かにすることを表す際に用いられます。
勤務中にスマホゲームをするなんて、怠慢な勤務態度だなぁ。
学問などを深く究めるという意味の「研鑽を積む」に対して、当然しなければならないことをしないことを表す「怠慢」は、反対の意味の言葉として使うことができます。