「見当違い」という言葉には、「推測や判断を誤ること」という意味があります。
ビジネスシーンだけでなく、日常会話でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「見当違い」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
見当違いの意味は『推測や判断を誤ること』
見当違いの読み方は「けんとうちがい」です。
「見当」という言葉は、浮世絵などを刷る際に位置がずれないように版木のふちにL字型の位置決めをしたことが由来となっています。
そこから派生して「見当違い」という言葉が成り立ちました。
『見当違い』には
- 推測や判断を誤ること
- 方向を誤ること
などの意味があります。
「見当違い」の正しい使い方を例文で紹介!
「見当違い」は、推測や判断を誤ることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
会議中に居眠りしていたので、急に発言を求められて見当違いなことを言ってしてしまった。
例文②
彼女のことを悪く言うのは見当違いですよ。
例文③
また見当違いな発言をして、夫を怒らせてしまった。
例文④
見当違いな質問でしたら申し訳ありません。
例文⑤
彼女は地図を見ながら、見当違いな方向に歩き出した。
【見当違いを使う時の注意点】
「見当」と同じ読みの漢字で「検討」という言葉があります。
変換などで間違いやすいので、正しく覚えておくと良いでしょう。
「見当違い」の類義語・言い換え3選
『見当違い』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 見当外れ
- 的外れ
- 筋違い
類義語①見当外れの意味
「見当違い」に同じ。「―もはなはだしい」
引用:goo辞書
彼は見当はずれなことばかり言うので、呆れられている。
類義語②的外れの意味
[名・形動]《矢が的をはずれる意から》大事な点をはずしていること。見当違いなこと。また、そのさま。「―な返答」「その非難は―だ」
引用:goo辞書
大切な会議で的外れな発言をして、場を凍らせてしまった。
類義語③筋違いの意味
[名・形動]
1 ある物に対して斜めの方向に位置すること。すじかい。
2 道理にはずれた言動をするさま。
3 見当違い。おかど違い。
4 急激に無理な動きをして筋肉を痛めること。すじちがえ。
引用:goo辞書
僕に文句を言うなんて、筋違いだ。
「見当違い」と「的外れ」の違いは?
「見当違い」と「的外れ」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「見当違い」には推測や判断を誤ることという意味がありますが、
それに対し「的外れ」には、大事な点をはずしていることという意味があります。
「見当違い」は、推測や判断が謝っていることを表しますが、「的外れ」は物事の対峙な点を外していることを表します。
同じような意味合いですがニュアンスが少し違うので、適切に使い分けられるとよいですね。
「見当違い」は英語で『impertinence』
見当違いは英語の『impertinence』に言い換えることができます。
英語の『impertinence』には
- 失礼な行為
- 見当違い
という意味があります。
「見当違い」の対義語・反対語は『的確』
見当違いの対義語は、『的確』になります。
的確には
- 的をはずさないで、まちがいがないこと
などの意味があり、その物事が的を得ていることを表す際に用いられます。
上司の的確なアドバイスのおかげでうまくいった。
「見当違い」は推測や判断を誤ることを表すのに対し、「的確」は的を外さずに間違いがないことを表します。