「気苦労」という言葉には、「あれこれと気を使って精神的に疲れること」という意味があります。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「気苦労」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
気苦労の意味は『あれこれと気を使って精神的に疲れること』
気苦労の読み方は「きぐろう」です。
語源はわかりませんでしたが、読んで字の如く気持ち的に苦労するという意味でしょう。
「苦労」自体は精神的・肉体的に苦しい思いをするという意味なので、
精神面に特化した言葉として「気苦労」があるのかもしれません。
『気苦労』には
- あれこれと気を使って精神的に疲れること
などの意味があります。
「気苦労」の正しい使い方を例文で紹介!
「気苦労」は、精神的に苦労しているというニュアンスで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
叔母は気苦労がたたって胃潰瘍になったらしい。
例文②
彼を野放しにしていると周りが気苦労する。
例文③
息子のことで気苦労が絶えない。
例文④
プロジェクトリーダーになり、気苦労が絶えない。
例文⑤
出世するとその分気苦労が多そうだ。
「気苦労」の類義語・言い換え5選
『気苦労』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 気疲れ
- 悩み
- ストレス
- 懸念
- 憂い
類義語①気疲れの意味
心づかいや緊張などのため、精神的に疲れること。
引用:コトバンク
親戚の集まりに行くと気疲れする。
類義語②悩みの意味
部下が悩みを抱えているようなので話を聞くことにした。
類義語③ストレスの意味
- 《生体にひずみの生じた状態の意》寒冷・外傷・精神的ショックなどによって起こる精神的緊張や生体内の非特異的な防衛反応。また、その要因となる刺激や状況。
- 語勢。強さのアクセント。
引用:goo辞書
日々のストレスがたたって体調を崩した。
類義語④懸念の意味
1.気にかかって不安に思うこと。
2.仏語。一つのことに心を集中させること。
3.執着すること。執念。
引用:コトバンク
社長が変わることでどのような影響があるか懸念している。
類義語⑤憂いの意味
「備えあれば憂いなし」というように、準備を怠らないことだ。
「気苦労」と「心労」の違いは?
「気苦労」と「心労」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「気苦労」にはあれこれと気を使って精神的に疲れることという意味がありますが、
それに対し「心労」には、あれこれ心配して心を使うことという意味があります。
意味はほとんど同じですが、例えば「ご心労のほどお察し申し上げます」など
「心労」は敬語表現でも使うことができます。
「気苦労」は英語で『worry』
気苦労は英語の『worry』に言い換えることができます。
英語の『worry』には
- 不安
- 気苦労
という意味があります。
「気苦労」の対義語・反対語は『気楽』
気苦労の対義語は、『気楽』になります。
気楽には
- 心配や苦労がなく、のんびりとしていられること
- 物事にこだわらないで、のんきなさま
などの意味があり、気に病むことが無いという意味で用いられます。
堅苦しく考えず、気楽にやればいいと思うぞ。
「気苦労」は気持ち的に苦労することです。
「気楽」は心配や苦労が無く、気持ち的に楽に過ごせているということですね。