「気丈に振る舞う」という言葉には、「気持ちをしっかりと保っているように見せること」という意味があります。
困難なシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「気丈に振る舞う」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「気丈に振る舞う」の意味は『気持ちをしっかりと保っているように見せること』
気丈に振る舞うの読み方は「きじょうにふるまう」です。
明確な語源は不明ですが、「気丈」と「振る舞う」のそれぞれの意味は、
- 「気丈」は心がしっかりしていること
- 「振る舞う」は動作・行動をすること
この2つの言葉が組み合わされた言葉です。
『気丈に振る舞う』には
- 気持ちをしっかりと保っているように見せること
などの意味があります。
「気丈に振る舞う」の正しい使い方を例文で紹介!
「気丈に振る舞う」は、気持ちをしっかりと保っているように見せることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
家計が苦しいはずなのに、母はいつも明るく気丈に振る舞っている。
例文②
経営難で苦しい状況だが、社長は気丈に振る舞っている。
例文③
病気で体が辛いはずなのに気丈に振る舞う父を見て、泣きそうになった。
例文④
姉が第一希望の大学に落ちた時、気丈に振る舞っていたが、相当ショックだっただろうな。
例文⑤
大きなミスをしてしまった彼は気丈に振る舞っていたが、限界が来たようで今日は会社を休んでいる。
【気丈に振る舞うを使う時の注意点】
「気丈に振る舞う」という言葉は、周囲から見てショックなことでも本人が冷静な様子である時に使われる言葉です。
表面上は気丈に見えても、心の中では辛い思いをしていることもありますので、褒め言葉として使うのは避けた方がよいでしょう。
「気丈に振る舞う」の類義語・言い換え4選
『気丈に振る舞う』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 虚勢を張る
- 気丈夫
- 芯が強い
- 打たれ強い
類義語①虚勢を張るの意味
自分の弱い所を隠して、外見だけは威勢のあるふりをする。からいばりをする。
引用:goo辞書
私の前で虚勢を張るのはやめてください。
類義語②気丈夫の意味
気持ちがしっかりしていること。また、そのさま。気丈。
引用:goo辞書
祖父は昔から気丈夫な人だ。
類義語③芯が強いの意味
外見上は頼りなげに見えても、やすやすとは外圧に屈しない意志を持っている。ちょっとやそっとのことでは音を上げない。
引用:Weblio辞書
彼女はとても芯が強い人で、そんなところに惹かれました。
類義語④打たれ強いの意味
反対者からの批判や非難、また逆境に耐える強さがある。
引用:goo辞書
私の長所は、打たれ強いことです。
「気丈に振る舞う」は英語で『tough』
気丈に振る舞うは英語の『tough』に言い換えることができます。
英語の『tough』には
- 頑丈な
- 不屈な
という意味があります。
「気丈に振る舞う」の対義語・反対語は『気弱』
気丈に振る舞うの対義語は、『気弱』になります。
気弱には
- 気が弱いこと
などの意味があり、気が弱いことを表す際に用いられます。
気弱な性格を直したい。
気持ちをしっかりと保っているように見せることという意味の「気丈に振る舞う」に対して、気が弱いことを表す「気弱」は、反対の意味の言葉として使うことができます。