「帰結」という言葉には、「最終的にある結論・結果に落ち着くこと」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「帰結」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「帰結」の意味は『最終的にある結論・結果に落ち着くこと』

【帰結の意味】
1 最終的にある結論・結果に落ち着くこと。また、その結論・結果。
2 哲学で、ある事柄を原因または理由として、そこから結果として出てくる事態。また、仮定もしくは前提から推論によって導き出される結論。
引用: Weblio辞書
帰結の読み方は「きけつ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「帰」と「結」のそれぞれの意味は、
- 「帰」は、もとのところへ帰ること
- 「結」は、結ぶこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『帰結』には
- 最終的にある結論・結果に落ち着くこと
- 哲学で、ある事柄を原因または理由として、そこから結果として出てくる事態
などの意味があります。
「帰結」の正しい使い方を例文で紹介!

「帰結」は、最終的にある結論・結果に落ち着くことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

熱い議論が繰り広げられていたが、制度改定という帰結となった。
例文②

彼の発言が、全体的な帰結を導いた。
例文③

帰結に影響を与えている。
例文④

結局、最初の案に帰結した。
例文⑤

準備不足は明らかだったので、これは当然の帰結だ。
【帰結を使う時の注意点】
「帰結」は、いくつかの意味を持つ言葉ですが、最終的に行き着いた結果という意味合いで使われることが多い言葉です。
やや硬めの表現で、論理的な文脈や学術的な論文などで使われます。
「帰結」の類義語・言い換え4選

『帰結』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 結果
- 結末
- 成り行き
- 終局
類義語①結果の意味
ある原因や行為から生じた、結末や状態。また、そのような状態が生じること。
引用:Weblio辞書

努力の結果、目標を達成できました。
類義語②結末の意味
最後の締めくくり。最後に到達した結果。
引用:Weblio辞書

その物語は予想外の結末を迎えた。
類義語③成り行きの意味
物事が次第に変化していくようすや過程。また、その結果。
引用:Weblio辞書

彼の交渉の成り行きを見守る必要がある。
類義語④終局の意味
物事の結末がつくこと。しまい。終結。
引用:Weblio辞書

戦争は悲惨な終局を迎えました。

「帰結」と「結果」の違いは?

「帰結」と「結果」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「帰結」には最終的にある結論・結果に落ち着くことという意味がありますが、
それに対し「結果」には、ある原因や行為から生じた、結末や状態という意味があります。
どちらも、最終的な状態を表す言葉ですが、「帰結」は議論や哲学などで使われる硬い表現であるのに対して、「結果」は、一般的に広く使うことのできる言葉です。
似ている言葉ですが、時と場合に応じて使い分けましょう。
「帰結」は英語で『conclusion』

帰結は英語の『conclusion』に言い換えることができます。
英語の『conclusion』には
- 終わり
- 終結
- 結論
- 帰結
などという意味があります。
「帰結」の対義語・反対語は『開始』

帰結の対義語は、『開始』になります。
開始には
- 始めること
- 始まること
などの意味があり、始めることや、始まることを表す際に用いられます。

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最終的にある結論・結果に落ち着くことという意味の「帰結」に対して、始めることや始まることという意味の「開始」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
