「嬉々として」という言葉には、「大喜びで事に当たるさま」という意味があります。
嬉しい様子を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「嬉々として」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「嬉々として」の意味は『大喜びで事に当たるさま』
嬉々としての読み方は「ききとして」です。
はっきりとした語源は不明ですが、「嬉々」は、とても喜んでいる様子や嬉しい様子を表す言葉です。
『嬉々として』には
- 大喜びで事に当たるさま
- たいそう嬉しそうにして行うこと
などの意味があります。
「嬉々として」の正しい使い方を例文で紹介!
「嬉々として」は、大喜びで事に当たるさまを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
娘は嬉々として旦那と買い物に出かけた。
例文②
久しぶりの休日なので、嬉々としてサウナに向かった。
例文③
バイト先で嬉々として働いている妹を見ると、羨ましい。
例文④
新しいゲームをもらった息子は、嬉々として遊んでいる。
例文⑤
雪が積もったので、子供達は嬉々として雪遊びを楽しんでいる。
【嬉々としてを使う時の注意点】
「嬉々として」は、嬉しい様子を表す言葉ですが、喜びの程度がかなり強い際に使われます。
前々からとても楽しみにしていたことや、とても嬉しいことを表現する時に使うと良いでしょう。
「嬉々として」の類義語・言い換え4選
『嬉々として』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 嬉しい
- 有頂天
- 喜ばしい
- 上機嫌
類義語①嬉しいの意味
物事が自分の望みどおりになって満足であり、喜ばしい。自分にとってよいことが起き、愉快で、楽しい。
引用:goo辞書
テストで満点を取ることができて嬉しい。
類義語②有頂天の意味
得意の絶頂であること。また、そのさま。大得意。
引用:goo辞書
彼は年末ジャンボがあたって、有頂天になっている。
類義語③喜ばしいの意味
喜ぶべき状態である。うれしい。
引用:goo辞書
姉が無事出産したと、喜ばしい知らせを受けた。
類義語④上機嫌の意味
非常に機嫌がよいこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
旦那が上機嫌で帰宅した。
「嬉々として」と「喜々として」の違いは?
「嬉々として」と「喜々として」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「嬉々として」には大喜びで事に当たるさまという意味がありますが、
それに対し「喜々として」には、心から楽しそうにしている様子という意味があります。
どちらも「ききとして」と読み、意味もほぼ同じ言葉です。
どちらかというと「喜々として」という表記の方が一般的に使われます。
「嬉々として」は英語で『happily』
嬉々としては英語の『happily』に言い換えることができます。
英語の『happily』には
- 幸福に
- 愉快に
などという意味があります。
「嬉々として」の対義語・反対語は『渋々』
嬉々としての対義語は、『渋々』になります。
渋々には
- 気が進まぬまま、しかたなく物事をするさま
- 嫌々ながら
などの意味があり、気が進まないままに仕方なく何かを行うことを表す際に用いられます。
兄はこのゲームを渋々貸してくれた。
大喜びで事に当たるさまという意味の「嬉々として」に対して、嫌々ながらという意味の「渋々」は、反対の意味の言葉として使うことができます。